完成までにどんなプロセスを通るのか
家を建てる決心をしたら、まず、しなければならないのは、建築を依頼する住宅メーカー選びです。多くの人はインターネットや住宅雑誌を見たり、住宅展示場へ行き、情報収集をします。そして、複数の会社と接触し、比較検討する中で、自分にとって一番よいと思える1社を見つけます。ここまでに、だいたい5~7カ月くらいかけます。
そして、選び出した1社とプランを煮詰め、契約をかわすまでに4~5カ月はかかります。この間、雑誌に掲載されている間取りを見て研究したり、ショールームで住宅設備を確認したりします。
できれば地鎮祭など祭事も最低限は行い、職人さんたちに気持ちよく仕事をしてもらいましょう |
また、一般的に、プレハブ住宅のように部材の工場生産率の割合が大きい工法の家の場合は短く(中には着工から完成まで40日とか、75日といった住宅メーカーもあります)、規模の大きな家やコンクリート住宅は、どちらかというと工期は長めです。
希望する完成時期から逆算して計画する
前述した決心から完成までの期間をもう一度まとめておきましょう。住宅メーカー選び 5~7カ月
プランニング・契約 4~5カ月
工事期間 4~5カ月
合計 13~17カ月 となります。
住宅メーカー選びやプランニングにかかる期間は、自分の努力によってある程度は短縮できると思いますが、この段階で、インターネットや雑誌で情報をしっかりと集め、展示場やショールームで比較検討したり、実物を目にしてから自分の家の形を決めていかないと、なかなか満足のいく家ができないのも事実です。
完成させたい時期は3月や12月に集中
ところで、あなたは、いつ家を完成させ、引っ越をしたいですか?住宅メーカーの人に伺うと、施主が希望する完成時期として最も多いのは、毎年3月だそうです。子供の進学や新学期に合わせて引っ越しをしたいからというのが理由なのだとか。
次に多いのが、12月中に完成させたいというケース。こちらは、お正月を新居で迎えたい、引っ越しもお正月休みに行えるからと考える人が多いようです。
もし、あなたが3月や12月に完成を希望するなら、気をつけてほしいことがあります。
それは余裕をもったスケジュールを組むこと。
3月や12月のように、完成物件が多い時期は、職人さんたちも多忙を極めます。予定していた完成時期までに、ていねいに工事をしてもらおうと思うのなら、やはり早めに動き、ゆとりのある工期を組んでもらったほうがよいでしょう。
そのためには、家族で理想の家の形を話し合ったり、インターネットなどで「今どきの家」についての情報を積極的に集めておくとよいでしょう。余裕をもって早めに準備をすることが、いい家をつくる最初の一歩だと思います。もちろん、自分にとって長く暮らせる家とはどんな家なのか、イメージをつくっておくのも役立ちますよ。