電球の五大発明
品質改善に不可欠だった五大発明。中でも次の二つは日本人の手によるものです。
・1910年 クーリッジ(米) -タングステン電球
フィラメント部分を、炭素からタングステンという金属にして、寿命と明るさが改善されました。
・1913年 ラングミュア(米)-ガス入り電球
電球の中に窒素・アルゴンの混合ガスを入れて、寿命と明るさが改善されました。
・1921年 三浦順一(日) -2重コイル電球
フィラメントをシングルからダブルコイルにして、寿命と明るさが改善されました。
・1925年 不破橘三(日) -内面つや消し電球
バルブを透明からフロスト加工にして、まぶしさが改善されました。
・1959年 ツブラーら(米) -ハロゲン電球
電球の中のガスをハロゲンガスにして、器具を小さくし、寿命と明るさが改善されました。
「フィラメント?」「コイル?」「バルブ?」という方のために、下に解説の絵を入れましたので、見比べてみて下さい。もっと、深く知りたい方は、光とあかりの基礎知識や照明器具メーカー・光源(ランプ)メーカーのカテゴリーをクリックしてみましょう。
その他に、当時の電球の特徴としては、炎をが出ないことから火事の心配が少なくなったことや器具に煤の付く量が少ないために器具の掃除に手間がかからないということが評価されました。
一時期は蝋燭、石油ランプ、ガス灯、電灯といった四つ巴の光源の戦いも、この発明により電灯の勝利に終わります。それからは、蛍光灯など他の光源が出てくるのですが・・・、それはまた次の機会にしましょう。
今では、当たり前に使われている電球も、その座を獲得するまでの道のりには様々なことがあったのです。
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