家庭内事故を未然に防ぐ
家庭内事故で最も発生の高いところの一つに階段室があります。階段は昇るときより降りるときが危険です。特に幼児や老人にとって階段の落下事故は、最悪死亡につながることも考えれます。階段の照明はつまづきや踏み外し事故を未然に防ぐために重要な役割を担います。
採光が十分に得られない階段室は昼間でも照明が必要になります。明るい戸外から帰宅したとき、目が暗さに順応しきれていないと、このような暗い階段室はより暗く見えます。同様に明るい部屋からでて、すぐに階段を使用するときも目が暗さに順応していないと思っていた以上に空間が暗く見えて危険です。目の順応機能が低下している高齢者は若年者より多くそのような状況に直面していることを、私たちはもっと知る必要があります。
一方向の光で人の影が生じている階段 |
段差の陰影で踏面がよく見える階段 |
次の頁では、階段で重要な明るさと陰影についてご紹介しています。