インテリア照明/ダウンライト・スポットライト

部屋の広さに適合 ダウンライトの選び方1

住宅の照明でも一般的に使用されるダウンライトですが、種類や光源も様々で、選ぶのは少し難しいのでポイントをご紹介します。今回は、ダウンライトの大きさについて考えてみます。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

大きく差がでる開口径

ダウンライトで照明されたリビング

写真1.ダウンライトで照明されたリビングルーム

天井に穴をあけて埋め込む照明器具をダウンライト器具といいます。住宅でもよく使用されるので知っている人が多いと思います。アメリカで開発されたと聞いていますが、昔は缶詰のカンのような構造のためカンライトと言われていたこともあったようです。また、器具の埋め込み寸法が大きくなってしまうとダウンライトとは言わず、単に天井埋め込み器具という言い方になります。 

天井に開けるダウンライト設置用の穴を「開口径」と言いますが、住宅の一般的な天井高さ(2m40cm前後)では器具の開口径は75~125φ(直径7.5cm~12.5cm)くらいが大きさとして適当です。最近はLED用のダンライト器具の出現で開口径が小さくなってきています。
また5mm~1cm程度のダウンライト器具の枠の部分を「トリム」といい、天井の色や仕上げに合わせて、白色、黒色、木目などから選びます(特注で指定色にすることも可能)。

器具の大きさは、直径でたった5cmの違いでも、開口面積にするとかなり違って見えるため、開口径にこだわって選ぶことも大切です。時折大きな器具を選んでしまった結果、天井に大きな穴がぼこぼこ開いた感じでとても嫌だということもあるそうです。写真2では、125φ(開口面積:約123平方cm)のダウンライトでシミュレーションしていますが、ダウンライトが少し目立って見えます。実際は、輝いてみえるのでCGや写真で見る以上に気になるかと思います。

また、ダウンライト器具は取り付けピッチと配灯デザインにも気を配らなければなりません。取り付けピッチが狭く、灯数が増えるといくら小さい器具でも目立ちやすくなります。また、椅子やソファの上にダウンライトが配灯されていると、ダウンライトの光を直接感じ(使用ランプによっては熱も感じる)、それによって不快な思いをすることも考えられますので注意しなければなりません。
125φのダウンライト

写真2.ダウンライト125φを設置したシミュレーション


次のページでは、戸建住宅で選ぶときの注意点についてご紹介します。
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