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いつまでも恋人気分 愛を語る雰囲気づくり

結婚をして毎日かわらない生活をおくっていませんか?恋をしている時のような雰囲気をつくるための照明の演出方法をご紹介します。素敵な2人の時間を過ごせるといいですね。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

想像力を掻き立てる暗さの演出


普段のダイニングルームも、明るさを変化させることで夫婦間の語らいの雰囲気を高めることはできるのです(ヤマギワ・リビナアカデミア照明実験より)
「しっとりする光」「うっとりさせる光」で、例えばバーのカウンターで恋人同士が語らうような雰囲気を一般の住宅で再現させることが出来ないか…長年苦楽を共にした夫婦でも恋人気分に戻れるかどうかも含めてそこには光の演出が欠かせません。バーといえばカウンターやグラス棚が明るい以外、店全般は暗い空間をイメージします。実はこの暗くすることに、とても効果的な狙いがあるのです。

少し学術的なお話をしますと日本色彩学会では、精神物理学的相関概念として、色は光であるという「物理面」から考えるものと、意識や心といった「精神面」から考えるものの2つが相関していると定義しています。つまりこの定義で暗さを説明すると、光の条件が悪いところで物を見る場合、「精神面(心理面)」をより強く働かさなければならなくなるため、もっとよく見ようとして、想像力をかきたてられるというのです。(引用:「人は何故色に左右されるのか」千々岩英彰著)

美しい夕日をイメージした照明演出がポイントです
前置きが長くなってしまいましたが、この精神物理学的相関概念を応用して、心理面で「しっとりする光」を提案したいと思いますまず天井の真ん中で煌々と白く光るシーリングライトは、消しましょう。自然光もそうですが、上から降り注ぐ昼間のような白い光は、活動的な行為には適しますが、しっとりには厳禁です。心を落ち着けくつろいだ雰囲気にするには、夕日のように暖かな光が低い位置にあるのがポイントです。時にはカラーの光も有効に働きます。

雰囲気作りはスタンド器具を活用して


色々な色の光を使って普段の雰囲気をガラッと変えてもいいですね(カラーキネティクスショールーム)
簡単にいつもとは違う照明演出をするためには、ぜひスタンドを活用しましょう。一口にスタンドと言っても器具の高さや光り方などの照明効果による心理的影響は、様々です。セードが光らない高さのあるフロアスタンドは、天井を間接的に照明することができ、工事をしなくても間接照明のような柔らかな光の効果を得ることが出来ます。

また低い位置に柔らかに光るスタンドを置くのも気分を変えるのに最適です。いつもの器具にランプ交換だけで手軽にカラーライティングを楽しむことが可能な電球型のLEDランプはお勧めです。いろいろな光の色が出せるので例えば少し気分を鎮めたいときや就寝前にブルーの光を、ピンクの光にすれば気分が高揚するなど場の雰囲気に合わせて色を変えてみるのも面白いです。


コンセントにつなげる調光器があれば、わざわざ調光用スイッチにするための工事は不要ですね(LUTRON HPより)
雰囲気のある照明演出をするには、明るさを変化させることも欠かせません。調光用のスイッチにするには、配線工事をしなくてはいけないから…といってあきらめてはいけません。コンセントにつなげるだけで、スタンドの明るさを変えることが出来る調光器も便利なアイテムです。これで蛍光灯の調光は出来ませんが、一般の白熱灯器具であれば手軽に調光出来るようになります。

ここまで雰囲気作りが出来たならあと必要なのは、おいしい料理と楽しい会話でしょう。きっと、いつもとは違う雰囲気でしっとりとした語らいができることでしょう。

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