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絵画の照明2 我が家が美術館(2ページ目)

今回は住宅に絵を飾るときの照明についてご紹介します。さりげない演出でご自宅がギャラリーのような高級感のある雰囲気に変わります。ぜひお試し下さい。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

美術館ではできない照明演出


写真3
リビングルームでの絵画照明は空間に一層くつろぎの雰囲気を醸し出してくれます。くつろぎの部屋は少し暗めに設定されています。

もし壁に飾られた絵画や写真を積極的に照明して美術館のような演出効果を求めるのであれば照明計画は慎重に行うべきです。特にスポットライトは光の広がりや取り付け位置によって、絵の表面にスポットライトの光が映って光膜反射グレア(一種のハレーション現象)を起こし却って絵が見えにくくなります。(写真2)

特に額入りの高価な複製画やリトグラフは汚れや光による損傷を防ぐため大抵の場合、透明のガラスもしくはプラスチックのカバーが付いています。

このような現象を防ぐため、額を前側に傾けるか照明器具のを少し壁際に寄せて配灯する必要があります。

壁一面を絵画などで飾るのであれば壁面全体を見た目で均一に照明するウォールウォッシャー照明が考えられます。この照明効果は作品たちを自由にレイアウトすることができる利点があり、絵画で飾られてないときでも空間に広がりや高級感を高めてくれます。

写真4 ラトゥールのポスターを使用
他には絵画の横や上にブラッケト器具を配灯するやり方もあります。これは絵画を積極的に照らすのではなく、絵画の方向に人の目を引き付けさせるための演出だったり、絵画や額とセットで空間の装飾とする効果を狙ったものです。(写真3)

絵の内容によっては写真4のように部屋を暗くして絵画の光っている部分だけを強調する照明もあります。

このようにいろいろな方法を試して、美術館では見られない照明効果を楽しんでみるのも一考かと思います。
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