照明・LED/照明・LED関連情報

世界最大!フランクフルト照明展(2ページ目)

4月末に行われたフランクフルトメッセ「Light+Building」のご紹介です。照明業界の最新情報をぜひチェックしてください。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

街中が参加するライトアップのイベント


写真3.人工照明で30万ルクス(晴れた日の日中の明るさの3倍以上)を体感
メッセ期間中は、フランクフルト市内や近郊の都市で、Luminaleというライトアップのイベントが期間や期日限定で行われています。イベント会場は165箇所もあり、毎年やっている場所でもその年によってを変えているそうです。また、Luminale-busという無料バスが、会場を巡回しています。

フランクフルトは金融の街とも言われ、中央駅近くには多くの銀行の超高層ビルが立ち並び、それぞれ趣向を凝らしたライトアップを行っていました。ライトアップといっても外から照明するだけでなく、室内の洩れ光を変化させる演出もあります。

フランクフルト市内の会場は中央駅から歩いてまわれるぐらいの距離です。観光地としても有名なレーマ広場近くにもイベント会場が集まっています。伝統的なファサードをブルーの光でライトアップし、上部の装飾にはLEDと思われるオレンジ色の点光源を使用したライトアップは、地元の人も多く見に来ていました。(写真4)


写真4.
歴史を感じさせる建造物のライトアップは白熱灯系の暖かみのある光で照明するとより落ち着いた雰囲気になりますが、ここではブルーという補色に近い色を大胆に使用しています。イベントとしての非日常性を存分に発揮した照明効果となっていました。装飾的なオレンジ色の点光源と両側の建造物は、オレンジ色のライン照明で縁取っていたのが、単にブルーの光でライトアップするだけでない上品さを演出するのに役立っているように見えました。


写真5.中央駅入口のキセノンライト
圧巻はフランクフルト中央駅から、1kmぐらい離れたオフィスビルの上部めがけて飛ばしているキセノンライトでした。(写真5)

遠くからも目立ち、よくここまでやったなという感慨にとらわれる照明演出です。市民あげてのイベントであり、それだけ照明が身近な存在で、楽しんで使用していることが伺えます。

Luminale06はサイトでもご覧になることが出来ます。メッセだけでなく、フランクフルトの夜景も“百聞は一見に如かず“です。皆さんも一度ご覧になって見て下さい。

<関連記事>
「ラスベガスライティングフェア」
「新世界三大夜景?ラスベガス」
「経済効果を高めた景観照明 光の街リヨン」

匿名で優良会社にリフォーム相談!

ホームプロでリフォーム会社を探す

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます