間接照明のポイント
写真4.作りつけベッドのある主寝室
主寝室の照明では、ダイニングと同様に中央の梁の2本に直管型蛍光灯を並べて屋根面を間接照明しています。間接照明というとあまり明るくないイメージがあるかもしれませんが、このような吹き抜けの場合、天井面を明るくすることは視覚的な明るさ感を演出するのに最適です。
写真5.外観の夜景
間接照明はほこりがたまって・・・という方もいらっしゃいますが、より良い空間で豊かに過ごすには、一手間必要な場合もあるのです。
私の自宅も間接照明していますが、それほど頻繁に掃除していなくても、埃による明るさの低下を実感したことはありません。
間接照明はこの住宅のように吹き抜けのある家では、開放感を表すのに非常に効果的です。しかし、間接照明だけではぼんやりした空間になってしまうので、写真のように器具自体がほど良く光っているペンダントなどと組み合わせることが必要です。ここではイサムノグチのペンダントを組み合わせて、外からも柔らかな光が見えるようにしています。
住宅は仕事で疲れた精神や肉体を癒す空間で、明日への活力を補給する場でもあります。部屋の真ん中にオフィスと同じ白い光があるだけでは、心と体を休めることは出来ません。みなさんもこの彩の家のようにほっとする「あかり」が灯る家で過ごせば、心身健康で豊かな生活を送ることが出来るのではないでしょうか。
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