照明・LED/照明器具・間接照明の基礎知識

照明器具から出火!?火災を未然に防ぐには(2ページ目)

古くなった照明器具から出火・発煙する事故が起こっているというニュースが報じられていました。照明器具にも寿命があるのをご存知ですか?点検のポイントや危険な使い方についてご紹介しますのでぜひご参考下さい。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

こんな使い方は危険です


写真2.壁や遮光板とランプは離して置いて下さい。経年劣化以外でも照明が火災や事故の原因になることも考えられます。例えばスタンド器具で器具内の裸ランプが紙やカーテンなど燃えやすいものに接触し焦がしてしまうことがあります。コーブ照明などの間接照明ではランプを建築の躯体内に隠して使用しますが、その際、ランプが壁や遮光板に近づきすぎるのも危険です。

以前、ダウンライト器具の下面を和紙のようなもので覆っているお店を見かけたことがあります。眩しいと感じて工夫したのでしょうが、実はこれも危険な行為です。照明器具は設計段階で器具の主要な箇所の温度が安全基準を超えないよう温度試験を行っており、そこで使用ランプや最大ワット数が決められます。


写真3.ダウンライトを和紙で覆っている例。危険です!
照明器具には使用可能のランプとワット数が記載されたシールが貼られています。最近は省エネを実施するため電球の変わりに電球型の蛍光ランプを使用することが多くなっています。照明器具によって使用可能な蛍光ランプの形状やワット数が決められていますので交換するときは間違えないよう注意しなければなりません。

蛍光灯は白熱灯に比べ熱が少ないと思われていますが、電球ほどではないにしても蛍光ランプや安定器の部分は火傷するほど熱くなります。したがって照明器具に何かを挟んだり覆ったりすると器具内の温度が上昇し、ランプの点きが悪くなったり、コードが焼けたり、最悪のケースは覆ったものが燃えやすいものだと、そこから出火し思わぬ事故に陥ることもあるのです。したがって照明器具を勝手に加工して使用することは絶対に避けなければなりません。

<関連記事>
「照明器具の大掃除作戦」
「汚れた照明器具を使うと電気代はいくら損?」

匿名で優良会社にリフォーム相談!

ホームプロでリフォーム会社を探す

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます