照明・LED/照明器具・間接照明の基礎知識

住宅照明の失敗 その1

住宅照明の失敗例をご紹介します。明かりをつけたらガッカリということがないように、設計時にしっかり確認しておきましょう。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

ペンダントの失敗例


図1.ランプが直接見えて眩しい新しい家で、夜、初めて明かりがついた時の瞬間はちょっと感動ものです。「明るくて気持ちが良い」「まるでホテルのような雰囲気だ」など、いろいろな感想があると思います。しかし必ずしも良い印象だけに限ったわけではありません。中には「明るすぎて眩しい」とか「器具が大きすぎる」などと言った問題が生じることもあります。


図2.器具が大きすぎる
さらに、竣工時には気がつかなくても、住んでいるうちに、問題になることがあります。たとえば「ランプの交換が行いにくい」「目が疲れる」などなど、小さな問題を上げるときりがないくらい出てきます。そこで今回から照明の失敗例を幾つか取り上げながら、どうしたら良いかを考えてみたいと思います。

食卓のペンダントがまぶしい


図3.強い光が顔にあたりまぶしく感じる食卓には下面開放型の白熱灯ペンダントがよく選ばれます。それはテーブル面を明るく照明してくれるからです。さらに出された料理を美味しそうに見せる効果があります。しかし、その反面、強い光が生活者の顔にあたって眩しさを与える恐れもあります。特に、ペンダント器具が顔の近くにあるため、ちょっと光源が見えるだけで眩しく感じるものです。


図4.ランプが奥に入っている器具の光の広がり
そこで下面開放型の器具はできるだけ図4のようにランプが奥の方に入っていて、器具で十分な遮光角(30~60度)が取れるようにすると良いです。また、器具の下面でテーブル面上から70cmの高さを目安に吊下げると良いです。

器具の取り付け高さがテーブル面から離れるとテーブルの照度が弱くなり、眩しい光が目に入りやすくなるので注意しなければなりません。

次の頁では、「ランプ交換が難しい」についてご紹介しています。
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