若い世代に敬遠される和室
写真2.ダウンライト器具による全般照明(設計:株式会社 MASAOKA) |
現在、和室の主照明は一灯の器具で照度のとれる大型の天井吊下げ(ペンダント)、もしくは直付け型(シーリング)器具が多いです。吊下げ型器具は天井の形状がどのようなものでも大体使えます。しかし、シーリングライト器具は平天井に取り付けできても、舟底天井や竿縁天井などでは難しいのです。
和風の天井灯器具は木、もしくは木調樹脂の枠に光を透過する乳白アクリル(和紙柄模様入りなど)を主な素材としてデザインされたものが多いです。また蛍光灯器具はインバーター点灯方式のものが主流になっています。そして和室を居間や客間として使用するのであれば、概ね100ルクス前後の平均照度を床面に必要とされます。
この明るさをインバーター点灯方式の蛍光灯器具で得るには部屋の広さが6畳で60~80W、8畳で80~100W、12畳で120~160 Wを目安とします。ただし視力の低下している高齢者が住む部屋ではワンランク上の大きさの器具を用意することが望まれます。
次の頁では、新しい和の照明についてご紹介しています。