クレームはどう受け止めるべき?
アパート経営は生活の場を提供する商売ですので、日常的に入居者からのクレームや要望が発生します。管理会社に任せている場合は代行して処理を行ってもらえますが、自主管理ですとオーナー様の即時の判断が必要になってくる場合があります。クレームは「天の声」と考える多くのオーナー様は、アパート経営を成功されております。
入居者からのクレームは設備に関する不具合や隣人関係(騒音やマナーの問題)、日常の清掃や管理・メンテナンスなど多岐に渡っております。
最近は、賃貸経営はサービス業と捉えて、迅速に対応される大家さんも増えています。
何よりも、これからの賃貸経営は競争の時代ですので、より質の高い管理が求められます。管理に満足されている入居者は、引越しの動機が一つ減るので定着率の高さにつながり、満室経営を目指す第一歩になります。
また、入居者トラブルのご相談で最も多いのが「滞納問題」です。入居審査時のチェックの甘さや、昨今の不況による入居者の収入減や勤務先の倒産など、原因も多様化してきています。
多少コストがかかっても滞納保証管理やサブリース(「サブリースの活用方法」)など専門の管理会社にリスク分散することも賢い経営手法の一つです。
隣人間トラブルの対処法とは?
アパート入居者の隣人間トラブルは音に関するものが多い。ペットは匂いと鳴き声がトラブルの原因に |
無断でのペット飼育については、契約違反ですのでペットを諦めていただくか、退去を促すという方法となります。ただし、最近のペットブームによりペット可の物件の人気も見逃せませんので、他の入居者の合意形成が出来るのであれば、ペット可物件に切り替えることも空室対策の一つになります。
また、設備のクレームは、給排水設備(水漏れや止水トラブル)、光熱関係トラブル(給湯機の不具合、共有廊下や階段の照明切れ、テレビや電話、インターネットの不通)など、日常的に発生します。この場合は早期対応・早期解決が大切です。対応が遅かったり、修繕費に躊躇しておりますと入居者は利用できない期間が長くなり、不満が鬱積し退去につながります。究極の空室対策は入居者満足度の高い管理を心がけ、「空きを出さない」ことなのです。
さて、空室対策の注意点はどんなことがあるのでしょうか? 詳しくは次ページにて