土地活用のノウハウ/土地活用の相続・法律問題

突然の相続と土地活用 1 はじめに

親族の不幸などによる突然の相続に直面して、どうしたらよいか困っている方のために、相続のなかでも特に相談やトラブルが多い不動産について考えてみましょう。

谷崎 憲一

執筆者:谷崎 憲一

土地活用ガイド

相続が発生したら……

相続戸建のイメージ
突然の相続は誰にでも平等にやってくる。
親族の不幸などによる突然の相続に直面して、どうしたらよいか慌てて相談にこられる方が多数いらっしゃいます。

お迎えの順番から考えると、親から子ども、または夫から妻への相続が一般的ですが、家族形態が複雑な現代では、稀に子どもから親、弟から姉などいろいろなスタイルの相続が増えてきました。

普通の主婦やサラリーマン、OL、学生さんなど誰もが相続人になり得ますし、最近は高齢化社会を反映してか、高齢者が相続人になるケースも増えてきています。

さて、相続が発生したとき、大きく分けると『遺産の特定』『遺産の評価・納税』『遺産分割』の3つのテーマを乗り越えなければなりません。

まず、遺言書があるかどうかを調べてみましょう。遺言書がある場合は『遺産の特定』が比較的安易で、『遺産分割』もスムーズに行えるケースにつながりますが、遺留分の適用もありますので絶対的に遺言通りにいくとは限りません。

また、昔と違って現代では、長男が全てを受け取って「ハイ、おしまい!」ということにはなりません。遺産分割では法定相続制度という権利の配分方法の規定があり、法定相続人であれば、相続を放棄するなど特殊なケースがない限りは誰にでも財産を相続するチャンスがあります。

遺言にて分割の目安(指針)がない場合、どの財産を相続するかは実は大変重要なポイントになります。遺産の種類は大きく分けると下記のように分かれます。
遺産の種類
遺産の種類

さっそく次ページから、特に相談やトラブルが多い不動産について考えてみましょう。

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