キッチン計画の時、システムキッチンのことだけで頭が一杯になってしまい、ついつい忘れてしまいがちなのがパントリー(食品庫)の存在です。
今までのクローズアップ記事で取り上げた冷凍冷蔵庫にも関連するのですが、冷凍冷蔵庫は低温・冷凍で食品保存する機械です。キッチンには常温で貯蔵する方が適している食品が数多くあります。
この常温で食品保存する収納庫それがパントリーです。それだけ重要な収納スペースですが、システムキッチンでは調理器具や食器の収納ばかりが話題になって、食品は冷凍冷蔵庫に収納すればいいという風潮すら見受けられます。とんでもない間違いであることは一連のキッチン作業を思い浮かべてみればすぐに気づくはずなんですが・・・。
30~45センチ幅・奥行き60センチ・高さ240センチの トールユニット形式のパントリー |
60~90センチ幅・奥行き60センチ・高さ240センチの トールユニット形式のパントリー |
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トールユニットは冷蔵庫と壁との間に設置します。
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最低でも30センチ幅のトールユニットを壁と冷凍冷蔵庫との間に設置します。間口が狭くても缶
詰めや乾燥食品などの保存スペースとして生かせます。ただし間口が狭く奥行きが深い収納は使いづらいので引出式の棚にするのもいいでしょう。ライフスタイルやライフステージによって必要な収納容量
は変わってきますが、標準家庭では90センチ幅のパントリーが必要となります。 キッチンスペースに余裕がある場合に、絶対お奨めなのが”ウオークインパントリー”です。下図で示すように中に入って使える大型の食品庫です。
ビールなどの飲料ストックや漬物などの保存食品の収納場所として、この”ウオークインパントリー”は必ずお役に立ちます。
135センチ×135センチのスペースで構成したウオークイン形式のパントリー。
余裕があれば135×180のスペースがあるととても使いやすくなります。天井高は210~240センチ。
天井には照明器具と小型の天井取付型ダクト排気方式の換気扇を忘れずに取り付けます。
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