キッチン/キッチンリフォーム

団塊世代のキッチンリフォーム(2ページ目)

2007年問題がついに現実となりました。あなたのキッチンは熟年の時代に対応していますか?大きな問題にキッチンガイドがお応えします!

執筆者:黒田 秀雄

団塊世代のキッチンプランの提案

それでは、2007年定年を迎えた団塊世代の方たちのキッチン計画はどのように考えたら良いでしょうか?

今まで主婦の城として確立されてきたキッチンスペースに、今さらご主人が参画されることに抵抗を示される方が少なからずおられることも知っていますが、これからの熟年生活を楽しむためにはやはりキッチンをオープン化して、ご主人が抵抗なくキッチン作業に参画できるプランを考えることがまず第一です。

次に大切なことは、長い間に溜まった調理道具や食器類の整理整頓ができる収納スペースの確保です。下図ではグリーンで塗ったウオークインパントリーがそれに当たります。保存食品のストックヤードとしても非常に役立つ、歩いて中に入れる収納スペースです。

右横のTUはトールユニットで乾燥食材、缶詰、スパイス類等の保存が効率的にできます。

RFは冷凍冷蔵庫で、このプランでは60センチ幅ビルトインタイプ(約350Lit.)を配置していますが、生活スタイルによってこのサイズは変ります。

150センチ幅の食器棚は日常使う食器類の収納スペースです。お気に入りの食器を飾って並べられる楽しいデザインも良いでしょう。ベースのカウンター部分はパンやお菓子づくりの作業台として天然石のカウンターにしてはどうでしょうか。アンダーカウンターには60センチ幅の食器洗い機をビルトインしています。シンクで下洗いをした食器を振り返って食器洗い機に並べられるよう配慮した位置関係にあります。性能的にも経済的にも卓上型や45センチ幅の小型食器洗い機よりも断然60センチ幅をお勧めします。その右は分別ゴミ用のワゴン収納スペースや、椅子に座ってキッチン作業ができる場としても良いでしょう。

右端は、アイレベルに組込んだ電子レンジ一体型のウオールオーブンです。オーブンや電子レンジをトールユニットに組込むことによって、使い易さは格段に良くなりますし、キッチン空間の混乱を一気に解決してくれます。ベース部分には様々な形状の調理家電製品を整理収納できるワゴンを組込みます。

次が、キッチン本体の部分です。この図面ではシンク幅が85センチ、クックトップが60センチで240センチ間口、奥行90センチの大型ワークトップで、片面を壁につけたペニンシュラー(半島)タイプのキッチンです。アイランド(島)型キッチンの場合はまわりに通路スペースを確保するためには、スペースがもっと必要になるため、半島型としています。ご主人もキッチンに参画し易くするためにこのようなオープンキッチンプランは効果的です。ミニ料理教室を開く夢もかなえられるのではないでしょうか。

団塊世代のキッチンリフォーム事例

キッチンリフォームの事例写真
白を基調色とした明るく清潔な働き易いキッチンは、リフォーム後毎日のメニューが大きく増えたそうです。

こちらのキッチンも、ご主人の参画率は非常に高く、得意な料理のご披露もお手のモノです。

※「団塊世代のキッチンリフォーム」は 、今後シリーズ化してお送りする予定です。
■キッチンリフォームの基本は「キッチンリフォームのコツ」をご参考に!!

 (C)JAN. 2007 Copyright HIDEWO KURODA KITCHEN SYSTEM LABO.INC.

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