キッチン/ビルトイン機器・選び方

厨房設備機器展2008視察報告(5ページ目)

3/11から3/14まで東京ビッグサイトで開かれた国際ホテルレストランショー、フードケータリングショー、厨房設備機器展の三展合同展示会の中で目についた新しい厨房機器とメーカーのご紹介をします。

執筆者:黒田 秀雄

国際ホテル・レストランショー2008と厨房設備機器展2008報告 Page5

ラショナル・ジャパン


セルフクッキングセンターと名づけられたドイツRATIONAL社の次世代型のスチコン(スチームコンベクションオーブン)は、焼き色を「うすい」から「濃い」まで、焼き加減を「やわらか」から「しっかり」まで選択するだけで調理ができる。食材の状態、投入量、大きさまでも全自動で検知する高精度調理は、これからの業務用スチコンのリーダーシップを担うメーカーだ。


家庭用のオーブンレンジにもスチームを併用するタイプが増えてきたが、スチコンレベルにはまだまだ到達できていない。家庭用のセルフクッキングセンターが登場するのはいつ頃なんだろう。


ショウワ


食器洗い機の廃熱を利用して、ガス給湯器を必要としないで温水洗浄できる水道直結方式のユニークな業務用食器洗い機が新登場。


スギコ産業



ステンレスホテルパン、バット、真空容器、モービルバッフェユニットなど、ホテルやレストランのフードサービスや給食設備に使われるHCCPにおけるNSF認証を受けた商品群が取り揃えられている。

タニコー



昨年キッチンデザイナーの集まりで福島にある工場見学をさせていただいたタニコーは、その工場の生産設備と技術力の高さ、職人達の素晴しさに感動させられたメーカーで、業務用厨房機器の総合メーカーとしてそのシェアもトップクラスのメーカーだ。最近は家庭用のオーダーキッチンの製造も受けるようになり、高品質なステンレス加工技術が生かされたキッチンは心強いものがある。


タテノコーポレーション



シャープの業務用マイクロ波炊飯器は、世界初の酢飯が炊ける炊飯器で、昨年初登場とともに脚光を浴びた。長時間保温しても美味しさが持続し、炊飯メニューも白飯はもちろん、酢飯、赤飯、玄米、全粥、五分粥、中華粥、おこわ、ピラフ、チャーハン、雑穀ご飯、ケチャップライス、炊き込みご飯、おにぎり用白飯まで多岐にわたる優れものだ。面白い時代がやってきたのを実感できる。


象印マホービン



今年の象印は、店の規模に併せて4サイズを揃えたマイコン制御の乾式保温方式のスープジャー、高い保温・保冷力で飲み頃温度をキープする真空ドリンクディスペンサー、精米したてのお米で「おいしいご飯」を提供できる炊飯ジャーの3つがポイント。


■今回の展示会で目についたメーカーだけを取り上げましたが、まだまだユニークな厨房機器を提供するメーカーも多い。プロの使う調理機器が一般家庭にも使われることも多く、家庭用キッチン機器だけに関心を持つのではなく、キッチンデザインに関わる方達はぜひとも業務用厨房機器への関心も強く持っていただきたいと思います。
■この展示会の詳細はホテルレストランショー2008の公式サイトをご覧ください。
■昨年のホテルレストランショー2007視察報告もあわせてご覧ください。
※今回の記事に使った画像は、すべて黒田が撮影したものです。



(C)Mar. 2008 Copyright HIDEWO KURODA KITCHEN SYSTEM LABO.INC.

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