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今年の冬は究極の調理鍋・タジン!

モロッコの伝統料理タジンに使われるタジン鍋が、ここ数年ブームです。アフリカやフランスの料理でなく、本格的な和風料理も極上の味を楽しめる究極の鍋です。

執筆者:黒田 秀雄

試して合点!使って納得シリーズVol.57
日本の食卓を変える!
究極の調理道具・タジン鍋

ここ数年話題を集めている鍋・・・それがタジン鍋です。
もともとは、モロッコの伝統的調理鍋で、素朴な色と味わいある造形の陶器鍋は民芸品としても魅力があります。それがフランスに伝わって洗練されたデザインの鍋に発展し、日本に伝えられた経緯があります。
とんがり帽子の独特なフォルムのタジン鍋は、水の少ない国で生まれ、加熱して立上がった旨味蒸気が蓋の上部で結露し、循環させることで無水調理ができます。栄養分と旨味のエキスが凝縮される究極の調理道具と呼ばれる所以です。

日本では、フランスのエミールアンリ社が日本に登場した3年ほど前に、AllAboutのStyleStoreの中でホーメイドクッキングガイドがタジン鍋を紹介し、昨年末にはAllAboutエスニックガイドの佐藤さんのタジン鍋レシピや、男の料理ガイドの土屋さんのタジン鍋レシピ等で取り上げられ人気が集まるようになった。

今回改めて、キッチンサイトで取り上げたのは、タジン鍋の持つ魅力が、モロッコ料理やフランス料理などの日本の一般的な料理とかけ離れたものでなく、日常の家庭料理に大活躍できる魅力的な鍋であることを伝えたかったからです。伝統的な日本の鍋料理にも、その地方独自の食材を活用した様々な旨い鍋料理がありますが、タジン鍋で作る旨味が凝縮された和風鍋料理もひと味違ったお奨めできる優れものなのです。

タジン鍋は購入して使いはじめる時には、普通の土鍋と同じように米のとぎ汁や牛乳等を沸騰させて、鍋に皮膜を作って水分を染み込みにくくする手順が必要です。
使い方に特別なルールはありませんが、鍋の深さが浅いので加える水の量は25cmのMサイズで100cc以下で調理します。野菜が多ければ20~30ccも水分があれば充分です。火力は中火で煮立て(3分~5分程度)、蓋の縁に水蒸気の膜(ウォーターシールと呼びます)ができたあとは弱火で煮ます。省エネ加熱で充分に火の通ったエコ調理ができる優れものです。



(C)Dec. 2009 Copyright HIDEWO KURODA KITCHEN SYSTEM LABO.INC.

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