私は「一般媒介」か、「専属専任媒介」か、ふたつにひとつと考えています。複数社に依頼するなら一般媒介で、仲介業者を1社に絞るならば専属専任媒介です。業界では法律用語を使って「媒介」と呼ばれていますが、一般的な仲介と同じ意味です。
では、一般と専属専任をどのように選んだら良いのでしょう?
■一般媒介と専属専任媒介
一般媒介か専属専任媒介かは、結果として業務のスピードの違いです。もちろん、1社のみに任せた方が普通はことが早く進みます。
専属専任媒介は、1社のみに任せるので、仲介業者の責任と義務はより重くなります。情報の公開性を高めるために、5日以内に流通情報として他社に公開する事が義務付けられていますし、1週間に1回以上、業務処理状況報告書を依頼主に提出して報告しなければなりません。媒介契約も3ヶ月を超えることはできません。それだけ、早期の成約が期待されているということです。
他方、一般媒介では上記の「5日以内」、「一週間おき」という制約はありません。売買では業者は成功報酬しかもらえません。その上で二股三股をかけられているのに、あまり業者を縛っては可哀想だからです。他に客付けを依頼している他社がいるということは、業者は自分で決めれるとは限らないので、自分のペースで仕事をします。業者は仕事を儲かる順番に片付けていると考えるのが妥当です。
次回(成功する家の買い換え基礎講座<2>)は仲介業者をどう選ぶか、そのポイントについてご案内します。
続編「家を売る前に知って欲しい(2)」も読んでください!