以前「家を高く、早く売るために」の中で、家を売却するための基本的なことを3つ説明いたしました。
<1>適正な値付け
<2>家の手入れ
<3>専門家の活用
今回の記事では、その中でも2番目の「家の手入れ」に的をしぼって、住まいのメンテナンスを行うことで、家の価値を上げるポイントを5つご紹介しましょう。
1.耐震性を高める
2.外装が家の寿命を決める
3.水分、湿気対策が肝心かなめ
4.無から収納力を創るアイデア
5.庭造りは芸術です
日本は先進国で随一の地震大国です。地震に対する不安は根強いものがあります。平成7年1月17日の阪神・淡路大震災以降には、建築業者たちの施工基準が大幅に強化されました。(ベタ基礎、ホールダウン金物が多くのメーカーで標準仕様になりました)備えはまだ完全とは言えませんが、少なくとも、大震災以前に建てられた木造住宅には、耐震補強が必要です。
補強方法は筋交いや構造用合板などを使って耐震壁を増設したり、配置のバランスを修正することです。また、基礎と柱の接合補強や梁と柱の緊結などは金物も普及し、震災後はより大きな耐震性が求められています。
耐震補強工事は地方公共団体の補助金がもらえるケースがあります。家を売りにだす時に、リフォームをする余裕があれば、耐震補強工事もそのメニューのひとつとして検討してください。
【関連記事】「地震に強い家にする!」(長く暮らせる家づくり)
2.外装が家の寿命を決める
建物を老朽化させる最大の敵は雨です。地震はいつ来るかわかりませんが、雨はいつも降っています。東京では、酸性雨の被害が立証されており、外部からの耐水性が一番切実な対策です。10年に一度は外装をしなおすことをお勧めします。サイディングについては、張り替えの時期が問題です。
【関連記事】「家はメンテで売値もアップする?」(長く暮らせる家づくり)
では、次のページで残る3つの価値付加策と計画の立て方をご説明します。