道路を入れる造成工事が必要な現場ならさらに2ヶ月必要
敷地の区画を造ったり、道路を入れたりすることを「開発行為」と言います。開発行為には、事前の開発許可申請が必要な手続きです。
造成工事は土地の大きさや高低差にもよりますが、20棟前後の現場であれば2~3ヶ月かかります。特に、造成はすべての工事が野外で行われますので、雨の影響をまともに受けますのでかなり余裕を見る必要があります。
建築に必要な建築確認はこの造成工事が完了しなければ申請できません。ということは、造成が完了してから、家を建て始めるまでに1ヶ月はかかるということです。
地中から遺跡がでるような町では、さらに予備の期間が必要です。文化財保護法による埋蔵物遺跡調査というのが義務付けられている地域があります。この地域では、道路の地下に下水道管を埋めたり、地上3階建て以上の建物用に深い基礎を掘ったりするときには、工事中に遺跡を破壊してしまう可能性があるので、遺跡を掘る法的義務があります。建物の完成や引渡しは当然にその分だけ遅れてしまいます。(ただし、各自治体により具体的な規定は違います)
工事が始まってから引っ越せるまでのスケジュール
工期を守る責任は売主や請負業者側にあるのはもちろんだが、失敗しない買い替えのためには、買主本人もおおまかな工程は現場を見て把握していることが大事! |
この秋の台風と大雨のおかげで、冒頭の友人が買った物件の工事はますます遅れています。仮住まいの経費を考えると、本当にトホホ・・・です。
新築の物件に買い替えるときには、ぜひご注意ください。工期には余裕を持ちながらも、売りと買いのタイミングの中で、無駄な金利を払ったり、余計な仮住まいの費用を払ったりしなくても済むようなスケジュールを組むことを提案します。それが成功する賢い買い替えです。
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