「自宅を売却して年内に家を出なければいけない」という友人から相談を受けていました。買いの契約を済ませたというので見に行きましたら、まだ道路工事をしているではありませんか。とても年内に引っ越せるわけありません。

「契約する前に相談してくれよ!」とついこぼしてしまいました。新築住宅に買い替える場合に、家が完成するのにどのくらいの時間がかかるのか?常識程度には知っておいた方がよいと思います。自宅の引渡しと新居への入居の時期がマッチしないと、いろいろと面倒なことが起こるからです。

建築確認を取るのに1ヶ月、着工から完成まで3ヶ月


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基礎工事が始まった新築現場。間取りが決まって、着工できるまでには1ヶ月はかかります。着工から建物の完成まではだいたい3ヶ月はかかる。
まず家を建てるためには、建築確認という行政への手続きが必要になります。建てようとする家が適法であるかをチェックする審査と許可のようなものです。
設計概要と図面をそろえて建築指導課に提出します。行政は建築確認申請を受領後7日以内に確認済み証を交付しなければならないと定められています。(建築確認の申請先や部課名は自治体により違います。また法的には民間の指定機関で受け付けることが可能です)

しかし、実際には設計図を作成して確認済証をもらえるまでに、1ヶ月くらいはかかります。これは、敷地の区画ができており間取りが決まっている場合の所要期間です。最低でも間取りが決まっていなければ、建築確認の準備はできません。間取りが決まっていなければ、そのための必要な打ち合わせ時間を加えてください。
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敷地の区画をこれから造るような造成工事が必要な現場であれば、さらに数ヶ月の工期がかかります。

家を建てる人にとって関心の深い内装や設備の打ち合わせは、まだあとでも間に合います。段取りは大きなことから決めていきましょう。まずは間取りを決めて、建築確認を出すことをしなければ、着工が先に延びるだけです。間取り以外の細かいことは、工事を進行しながらでも何とかなります。(もちろん、着工前にすべて決まっていることが理想ですが、時間がなければ走りながら決めていくことも可能です)

本体が完成しても引越しまでは1ヶ月かかる


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工事中の新築住宅。足場がはずれてからも住めるまでにはまだ1ヶ月はかかります。
家を建てるときに気をつけたいことがあります。建築業界の人は、その人の立場によって、ふたつの「完成」という言葉を使い分けます。それは、建物本体(家そのもの)の完成とエクステリア工事や竣工検査などを含めたすべての完成とのふたつです。

ふたつの「完成」は工事をする人たちの役割分担から出てくる意味の違いなので、購入するあなたが気にする必要はありませんが、完成と言われて、本体の完成なのか?すべての完成なのか?どちらのことなのかはしっかり聞き直してください。

建物本体が完成してから、引越しができるまでには1ヶ月くらいの時間がかかります。この間に、エクステリア工事をして、上下水道やガス、電気の引き込みをして、役所の竣工検査を受け、工事の手直し(ダメ工事)を済ませます。引渡しに必要な表示登記の準備をするのもこの頃です。

ということで、引っ越せるのは着工から最低でも4ヶ月経過後です。造成まで含めた全体像は次のページでご案内します。