マンションの売却/マンション売却の基礎知識

売れる中古マンション実戦講座<2> 中古マンション値づけ法(2ページ目)

中古マンションの値づけ法の基本はどうなっているのでしょう。中古マンションの売却ノウハウを特集する新シリーズの開始です。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

事例マンションの売却価格から、自分のマンションの価格査定を計算できます。

中古マンション査定法の例題


まったく同じマンションで、階数が1階層だけ違っているマンションを事例として査定してみましょう。

たとえば、301号室が先月3,000万円で売れました。あなたの区画が401号室で、違いが階数だけだとした場合です。「中古マンション価格査定マニュアル」では、階層が一つ上がるごとに0.5%だけ、価格が上がることになっています。
(つまり3,000万円 X 0.5% = 15万円ずつ上階にいくに従って価格が高くなる)

したがい、401号室の査定価格は・・・
3,000万円 X 100.5/100 = 3,015万円
ということになります。(もちろん、エレベーターがついていない場合にはこうはなりません)

写真のタイトル
マンションの評価をこれらの項目に対して評価を行い、優れている項目については一定の比率だけ査定価格上げ、劣っているときには価格を下げて、適正価格が算出される
この例は、マンションの階数だけが差異でしたから、単純な計算ですが、実際の評価項目は23項目あります。(主だった大項目を右の表にあげました)

この査定方法をだいたい分かれば、自分の棟や周りのマンションで売れた物件があれば、その価格から類推して、自分のマンションの適正価格が自分で計算できます。

●自宅と同じマンションで向きが違うと価格がいくら違うか?
●築年数が1年古いと、マンションの価格はいくら下がるのか?
●管理が悪いと価格はいくら下がるのか?
●1階に店舗などが入っているマンションはどのくらい安いのか?
●バス便になるとどのくらい安いのか?

こんな疑問にも根拠を付けて、価格の算出ができるようになると便利だと思いませんか?項目を一つずつ説明しながら中古マンションの値づけ法を伝授したいと思っています。

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