新築マンションは首都圏で6年連続で8万戸を上回る高水準の供給が続いています。一見、絶好調に見える住宅業界なのに、大喜びしている人が少ないのはなぜでしょうか?

それは、買っているのが一次取得者と言われる人たちで、買い替え層が動いていないからです。買い替え層が動くと、一世帯で売りと買いを同時に行ないますから、取引量は倍になります。買い替えが動き出したとき、不動産業界に「景気回復!」という声が聞こえるはずです。

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地価が下がっている今は買い替えに不利なのか?


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理想の住まいを求めて買い替えのイメージはふくらむ!
買い替え層が動いていない大きな理由は、土地の値下がりです。バブル崩壊前は、持っていた住宅が値上がりしたので、それに便乗して買い替えを実行していました。しかし、現在では住宅が古くなって価値が下落する以上の速さで土地の価格が下がってきましたから、損をしてまで自宅を売ろうと言う気持ちになれなかったのです。しかし、それは本当に正しい判断なのでしょうか?

資産デフレと呼ばれる雰囲気がもう10年以上続いています。しかし、気持ちの持ち方次第では、今こそ買い替えのチャンス!という人もいないわけではありません。

住宅ローンの負担も軽く、新しい家に対する欲求もある人が、いま買い替えに動かない理由としてよく耳にする声が、「自宅を売ろうとすると安くなってしまう」という言葉です。そして、いつになったら買い替えますか?と聞けば「自宅が高く売れるようになったら、買い替えたい」という返事が返ってきます。

もちろん、感情的には自分の資産が高く売れれば、だれでもうれしいですし、買い替えに動く意欲も高まろうというものです。その気持ちは分かるのですが・・・

自宅が高く売れるとき


「自分の家が高く売れるようになる」状況を、冷静に考えてみました。それは・・・
○土地の値上がりが始まっている
○将来に対する不安が減って、人々が明るい未来を信じるようになる
○インフレーションで物価が上昇している 
以上のような状況が想像できます。これは、買い替えを希望する人にとって、有利なことばかりではないようです。

自分の家だけが高く売れるようになることはないので、高く売れるということは買いたい物件も高くなっていると考えるのが公平な見方です。

では、それを証明するためのシミュレーションを次のページでお示しします。