一戸建て購入/新築一戸建て購入

注文住宅と建売住宅、どう違う?

一戸建には、更地に自分が好きな住宅をオーダーして建てる「注文住宅」と、業者が新築住宅を建てて土地とセットで販売する「建売分譲」とがあります。その違いとメリット・デメリットを比較してみましょう。

団塊ジュニアが建売需要をリード

建売イメージ
地価下落などで値段も手頃になっているため、建売住宅は団塊ジュニアや一次取得層を中心に伸びている
週末になると、ドサッと入る新聞の折り込みチラシ。最近はマンションのチラシに押されがちですが、その中で一戸建ての写真入りで「新築(分譲)」と謳っている物件が、いわゆる建売分譲住宅です。

主に地元の不動産業者やビルダーが、前もって仕入れた土地に新築住宅を建てて、土地とセットで販売する方式をとります。施工までをメーカーや建築会社が担当し、販売はビルダーや不動産業者が取り扱いをしているケースが一般的です。

一方、まっさらな土地に、建て主が好きな住宅をオーダーして建てるのが注文住宅。主にハウスメーカーが得意としているのはこちらの注文住宅です。ただ、昨今の建売住宅人気もあって、ハウスメーカーも建売住宅を手がけており、その棲み分けは年々薄れる傾向にあります。

近年、新築一戸建て業界では、注文住宅をしのぐ勢いで建売住宅が伸びています。はじめて家を買う一次取得層である団塊ジュニア世代(32~35歳:1971~1974年生まれ)や、その下の世代である団塊ジュニアネクスト世代(27~31歳:1975~1979年生まれ)が、値段も手頃な建売住宅需要を押し上げているとみられ、その世代をターゲットにしたパワービルダー(中堅ビルダー)の勢いも活発です。

注文と建売住宅の伸び
注文住宅がだんだん減っているのとは対照的に、建売住宅はジワジワと堅調に伸びている(国土交通省「新設住宅着工統計」より作成)



次のページでは、一般的に言われている注文住宅と建売住宅の違いについて見てみましょう。

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