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この春、「白い家」がまた熱い!(2ページ目)

春になると白い洋服を身にまといたくなるように、住空間も心機一転、明るくまとめたくなりますよね。そこで今回は最近また注目されている「白い住宅」「新しい白」について考えてみたいと思います。

河名 紀子

執筆者:河名 紀子

家づくりトレンド情報ガイド

ネコと家族が絵になる白い家

建築家の白い家
真っ白な住宅も1階~2階~3階と段差をつけることにより、メリハリある外観に
「そういえば、ここ最近、白い家の設計依頼が増えていますね」と話す建築家の中谷建宏さん。建築プロデュース会社「家・夢工房」に参画し、雑誌にタイアップ記事が掲載されて以降、「雑誌に掲載されているようなステキな白い家を設計してほしい」との依頼が相次いでいるそうです。

最近では、「大切な飼い猫が絵になる白い家を」と団塊ジュニア世代の若い夫婦から依頼を受け、白いキュービック上の3階建てを手がけました。「白い家」へのこだわりは若い奥様の希望で、内観も白いタイル張りフロアにする徹底振りです。

「窓が大きく取れない密集した住宅地でも、内装を白くすることでトップライトや小窓からの光が室内を回るので、限られた光を最大限に明るく演出できます」と中谷さん。「朝夕や季節によって違う光や、照明の光の加減を微妙に感じ取ることができるのも、白い空間だからこそでしょうね」と語ります。

背景には都市型住宅の隆盛と景気回復も?

北側に白い壁を置いて、南から差し込む光をバウンドさせて部屋を明るく見せる仕掛けもあるとか。都市型住宅が増えるにつれ、限られた光を最大限に生かすうえで、「白」の効果が思いほか大きいようです。

ファッションの世界では「不景気には黒い服が流行り、景気がよくなると明るい色が流行る」というのが一般的なセオリー。クルマもダークな色より淡い色が売れているように、住宅もまた、そんな経済的背景が影響しているのかもしれません。

このように、当たり前ではあるけれど使い勝手のよい白い家。しかし、この「当たり前すぎる」ゆえに、「使いこなせない」という人も増えているようです。次ページではそんな悩みをズバリ解決してくれるサービスをご紹介します。
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