返済期間50年ローンも登場
200年住宅が普及すれば、融資期間も診断機関も延長されていく? |
民間分野では早くもそれに先駆ける形で、スウェーデンハウスが2月から業界最長「50年住宅ローン(ファミリエ)」を協同住宅ローンと提携して開発。長期固定ローン「フラット35」と、固定特約付変動金利型ローン「協住マイホームローン」を借り入れ総額の50%ずつミックスしたもので、融資期間を最長50年(完済時年齢80歳未満)に延ばしています。
これまでも、50年無料定期健診システム(ヒュース・ドクトル)を導入していたスウェーデンハウス。同社では「需要ボリューム層の一翼を担う30代中心の第一次取得層は、年収不足によりローン借入額が低く抑えられる傾向にあるが、ファミリエ50なら返済期間を最長50年に設定することで、同じ借入額でも月々の返済額を軽減できる。年収の低い若年層でも早期の持ち家取得が可能になるのでは」と期待しています。
また、一般的に長寿命住宅を建てると建設コストが2割程度上昇することが想定されますが、国土交通省ではこの負担増を軽減すべく、次期通常国会に向けて長寿命住宅の登録免許税や不動産取得税・固定資産税などを軽減する特例措置も検討しています。
どちらかというと言葉だけが独り歩きしている観のある「200年住宅」ですが、今年は「200年住宅」的住宅商品が増えそうな予感も。その意味と内容、動きを一人でも多くの国民が知ってこそ、本当の意味での200年住宅時代が到来するのでないでしょうか。
【関連リンク】
・平成20年度国土交通省税制改正要望「200年住宅」促進税制の創設など
・国土交通省「住生活基本計画(全国計画)について」
・スウェーデンハウス「50年住宅ローン(ファミリエ)」(PDF)
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