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いつでも愛車とガレージを眺められる家

梅雨明けも間近。できることなら1年中、雨や寒暖に左右されることなく、愛車とガレージを家の中に居ながらいつも感じられる住まいがあったら……。そんなニーズに応えた最近の住宅商品例を紹介します。

河名 紀子

執筆者:河名 紀子

家づくりトレンド情報ガイド

住宅は「クルマ」抜きでは考えられない時代に

アトリスプラザ
クルマ好きならこんなヴィンテージ車を眺めて暮らしたい(写真はトヨタホーム「アトリスプラザ」)
クルマの保有台数が7500万台に達し、クルマは「一家に一台」から「一人一台」時代になりました。一戸建てなら敷地内に駐車場があって当然、マンションも駐車場100%が珍しくない時代に。都心に住んでいても、クルマはアクセサリーでありライフスタイルの一つ。交通の便利な都市部でもクルマを持ちたいという人は増えています。

しかし、都市部では敷地が限られるため、駐車スペースの確保が困難な場合も少なくありません。屋外や外構に駐車スペースを確保することが難しい都市部では近年、家の中に駐車スペースを取り込んだ、いわゆるビルトインガレージ住宅が普及してきました。かつては、大きな開口をとらなければいけないため耐震性が不安だったり、粗雑になりやすいガレージがファサードとなるため、外観のデザイン性でも調和が難しい場合もありました。

しかし、都市の狭小地でもクルマを持ちたいというユーザーが増えるにつれ、住宅企業も工法を改善・増強したり、街並みと調和できるガレージを工夫するなど、さまざまな新提案がでてきています。

トヨタらしいガレージ住宅が誕生

エスパシオガレージ
ガレージを生活・収納空間と捉えた「エスパシオEF ガレージのある暮らし」
日本はもちろん世界でもトップクラスのトヨタ自動車グループが、住宅も作っていることはご存知でしょうか? トヨタの創業者・豊田章一郎・現取締役名誉会長の肝いりで住宅業界に参入し、現在はお膝元・愛知県でトップの住宅供給を誇るまでに成長。トヨタのクルマ技術を生かしているという意味では、ハウスメーカーの中では異色な存在でもあります。

そんなトヨタホームが今年4月、トヨタらしいノウハウを生かした「エスパシオEF ガレージのある暮らし」を発売。「エスパシオ」はスペイン語で「空間・ゆとり」、「EF」は「Enjoyment for Family」の略で。同社独自の鉄骨軸組工法「EST工法」を採用した「エスパシオ」シリーズで展開しており、ここに「ガレージのある暮らし」という商品が加わった形です。

エスパシオ外観
首都圏などのガレージ付きモデルハウスから得られたユーザーの声を反映
「エスパシオ」のもつ高い耐震・断熱性、敷地対応力はそのままに、インナーガレージをビルトイン。ガレージ上部の空間も中間階のミドル収納としてくまなく活用し、ガレージ内にも外部ストレージを設けて、都市住宅の限られた敷地をフル活用しています。

ガレージを駐車場としてだけでなく、収納や趣味空間といった生活空間としても捉え、屋内にすることで街並みデザインと調和させるなど、クルマにこだわるトヨタらしい視点での提案が特徴的です。

次ページでは、遊び心満載のガーレジハウスが登場します。
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