住宅展示場・モデルハウス/住宅展示場・モデルハウスの見方

営業マンも驚く「夏休み展示場攻略法」(上)(2ページ目)

夏休み、どこに行こうか迷ったら冷房完備の展示場に行ってみよう。「豪華すぎて行きにくい」「営業マンに振り回される」とためらう人へ、元展示場アドバイザーが営業マンも驚く奥の手についてアドバイス!

河名 紀子

執筆者:河名 紀子

家づくりトレンド情報ガイド

玄関は収納の充実さを現す場所

玄関イメージ
つい素通りしてしまいがちなモデルハウスの玄関だが……
玄関に足を踏み入れると『ピンポーン』と来場を知らせる音。「するとその音とともに、営業マンやアドバイザーが迎えに出てきますよね。そこから彼らとの対応や会話が始まり、最初のチェックポイントであるはずの玄関は意外と最後までチェックできないままになりがち。モデルハウスの玄関はまさに『そのメーカーの顔』ですから、どこも堂々とした素晴らしい造りに違いありません」

しかし、それだけに振り回されてはいけません。「大切なのは自分の家とどこが違うか。広さはもちろん、収納の充実さがポイント。家族全員の靴はそれぞれ収まるか。外まわりの掃除用具や傘、スポーツ用品なども収まるか。キレイで整頓された玄関は幸運を招くといいますから、なおさら見逃せないポイントです」

玄関の次は……?「まだハイライトのリビングに直行しないでくださいね。途中に廊下があれば、そこにも収納はあるか。コンセントなどの位置は使いやすいか。将来、車椅子の親を介護をすることになっても通れる幅はあるか、各部屋との継ぎ目はバリアフリーになっているかもチェックを忘れずに」

リビングは雰囲気に流されないで

リビングイメージ
こんなカッコいいリビングに通されたら、ついうっとりしてしまうが……
さて次はいよいよ、広々としたリビングへ。シャンデリアや明るい吹き抜け……その現実離れした空間にうっとりすることでしょう。家具もインテリアも凝っていて、ここは夢を形にしたような場所です。「しかし特別仕様のモデルハウスは、残念ながら目を惹くオプションだらけであるのが現実です」

「営業マンはまずリビングに通したがります。なぜだか分かりますか? モデルハウス営業の目的は、来場者の名簿獲得。名前や連絡先を頂戴するためにも、リビングのステキなソファで着座を促すのです。リビングで足止めさせれば、他のモデルハウスを見学する時間もなくなることもあって、いろんな話を話しかけてきます」

ダイニング形式はキッチンが決まってから

ダイニングイメージ
ダイニングを決めるのはキッチンの形が決まってから……?
「ですから、リビングではまずその建物の雰囲気を掴むよう、床や壁の色など、インテリアの調和や吹き抜け・天井の高さ、建物全体の坪数に占める割合を確認する程度にして、流す程度に見学して次の場所に進みましょう。大切なのはまだまだこれからです」

食事の場と寛ぎの場を別に考えるなら、ダイニングは必要な空間です。「しかし、ダイニングのあれこれもキッチンのスタイルが決まってからの話。まずは椅子に掛けたりしてその雰囲気を楽しむ程度で結構です。時間も限られてますから、次にさっさと進みましょう」。はい!

この続きは次回で! キッチン、和室、階段・廊下をAさんと回ることにしましょう。

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