もうすぐGW。住宅展示場巡りの好シーズンが到来します。これまで「住宅展示場といえば総合展示場」でしたが、最近はそのほかにもさまざまな手法・進化形が出てきているようです。

「総合展示場は大きな情報手段」に変わりなく

展示場イメージ
住宅企業各社の最新モデルが集まる総合展示場は今も大きな情報手段
ハウスメーカー各社の最新モデルが一堂に集まった住宅展示場は、購入検討者にとって最大の情報入手の場であることに変わりありません。実際に中に入ってキッチンや設備機器の使い勝手を確かめたり、インテリアの雰囲気や素材感に触れたり……展示場内を周遊するだけで各社の違いを実体験で確認できる場は、展示場ならではの最大の魅力です。

展示場が大きな情報収集手段であることは、ごく最近の調査にも表れています。住宅展示場協議会が今年2月に発表した来場者アンケートでも、情報収集先は「展示場」が65%でトップ。次いで「ネット」「折込チラシ」「営業マン・ショールーム」と続き、展示場でチェックするポイントは「間取り・空間スペースなどのプランニング」「外観デザイン」など、ネットや雑誌では限界のある情報を実際に目で見て確かめていることが分かります。
展示協調査
今年2月に発表された住宅展示場協議会の調査より。「家づくり基礎知識」「インテリア・設備機器情報」「住宅商品情報」はネットを抜いて情報収集先の1位となっている

ただ、こうした情報の宝庫である展示場も、昨今の需要低迷で来場率が減り、一方でその維持管理コストの高さから合理化や統廃合の波にさらされているのも事実。こうした状況を打開すべく、メーカー各社はあの手この手でさまざまな取り組みを行っています。

移動式の街角展示場に再び脚光

画像の説明
街中の敷地に建つリアルサイズのモデルハウスが増えている(旭化成ホームズ「ヘーベルハウスかぜのとう」)
今ではあちこちで見かけるようになった街角展示場もその一つ。街角展示場は従来から「移動式展示場」と呼ばれ、積水ハウスやミサワホーム、大和ハウスなど大手メーカーを中心に分譲地等で行われてきたスタイルですが、最近話題になっている例では、旭化成ホームズの「街かどヘーベルハウス」が挙げられるでしょう。同社の強みであるロングライフ住宅について建設プロセスや技術、施工方法を広く見学者に公開、一定期間公開後は売却するというものです。

こうした街角展示場は、メーカーにとっては総合展示場モデルほどの維持コストがかからず、最終的に売却できるというメリットがあり、また見学者にとっては、総合展示場にある豪華なモデルハウスと違い、普通の敷地に建っているため現実的なサイズが確認でき、なかなか見られない施工段階を目で確認できるというメリットがあります。

ここ1~2年では、エス・バイ・エルや住友林業も建て替え層向けに街角オープンハウスを展開しています。ただし、これらの街角展示場はあくまで単独1社だけの展示なので、総合展示場のような「各社の比較」はその場ではできないことも念頭に。総合展示場などで各社比較をして依頼先候補を絞ってからの見学手段としたほうがいいかもしれませんね。

次ページでも、新しく登場した展示場の進化形について紹介します。