ゴールデンウィーク(GW)前後の時期は、1年間で最も住宅取得のムードが盛り上がりを見せる時期といわれており、今年も多くの方々が住宅展示場を訪れることになると思います。ただ、この住宅展示場、無計画に訪れてもあまり得るものは少ないように思われます。その特質を知った上で訪問するのが良いでしょう。そこで今回は、改めて住宅展示場とそこにあるモデルハウスの活用法についてまとめます。

住宅展示場を効率よく巡るためには

百聞は一見にしかず

住宅展示場とモデルハウスは、各ハウスメーカーの特徴などが分かる、私たちの住宅づくりにおいて最も身近な場所。気に入った建物については、時間を掛けて見学したいものだ

住宅展示場というところは住宅の事例を最も数多くみることができる場所であり、住宅の取得を検討する方にとって最も身近な場所です。もし、検討する時間に余裕があるようでしたら、本当はできるだけ数多く見て回ることを私はお勧めします。

ただ、「仕事もあるし他の用事もあるから住宅取得ばかりに時間をかけていられない」「効率よく住宅展示場を見て回りたい」という方も多いと思います。まずは、そのあたりからこの記事を進めていこうと思います。

住宅展示場を訪れた人の感想に多いこととして、「モデルハウスが多すぎて1日では回りきれなかった」「全部回ると疲れてしまって、ハウスメーカーやモデルハウスの特徴が分からなくなった」ということがあります。住宅展示場は多いところでは50棟以上、少ないところでも5棟ほどあります。

平均では10~20棟程度でしょうか。その全てをしっかり見て営業担当者などの話を聞くと1日では足りないくらい。ですので、まず住宅展示場を訪れる前に、目的の展示場のホームページなどでどのモデルハウスを見学するのか、絞り込んでおくことが必要になります。

現在はどの住宅展示場でもホームページを用意しています。そこにハウスメーカー名とモデルハウスの写真、さらにそれぞれの特徴が記載されていますから、皆さんの感性と合うのかどうかあらかじめ知ることができます。3~4ヵ所見当をつけておいて、それらを見学し終わった後に、そのほかのモデルハウスを見学すると効率よく見て回れます。

「モデルハウスの規模が大きすぎて、自分たちの住まいづくりの検討材料にならない」という方もいらっしゃるようです。確かに、モデルハウスの多くは延べ床面積200平方メートル(約60坪)を超える大きな建物が多いのは事実です。ですが、その内容は実は変化に富んでいます。

モデルハウスの見学には遠慮は無用! 

1部屋ずつ違った間取りの工夫やインテリアコーディネートが取り入れられているケースが多いのです。例えば、皆さんの中には狭小地に住宅を建てたいとお考えの方がいるはずですが、大きな建物の中にも実は狭小地対応の提案が盛り込まれていたりしますから、それを参考材料とすればいいのです。

横浜の展示場

横浜市にある「tvkハウジングプラザ横浜」は、モデルハウスが62棟ある日本最大の住宅展示場。とてもじゃないが1日では回りきれない

また、インテリアコーディネートだけを取り上げると、モデルハウス数×それぞれの部屋数に相当する事例を見ることが可能になります。ですので、「ウチはマンションを中心に検討している」という方でも、住宅展示場のモデルハウスを見て回って、参考とされるのもよいでしょう。

「遠慮は無用!」ということです。建物が豪華すぎて、「ウチの予算ではこんなのとてもムリ」と思うかもしれませんが、実は住宅展示場のモデルハウスは豪華に建てるものなのです。なにせ住宅業界は「夢を売る商売」でもあるのですから。

それぞれのモデルハウスは決して「このまま建ててください」といっているのではなく、「こんな風にも建てられるのですよ」とアピールしているだけなのです。消費者はモデルハウスとは全く異なる大きさの建物を建てているのが一般的ですし、逆にいうとモデルハウスと同じ建物を建てたという人などまずいません。

どのモデルハウスも「気軽にお立ち寄りください」と看板を出しているはずですから、本当に遠慮せずに見学されると良いでしょう。良い住宅を取得されたいのなら、まず遠慮しないということが、本格的な検討段階に入った後でも重要になります。

とはいっても、住宅展示場のモデルハウスに敷居の高さを感じる方も多いでしょう。次のページでは、モデルハウス見学にあたっての心構えについてご説明します。