私はこれまで取材や講演等で全国数十か所の住宅展示場を訪れ、その倍以上の数のモデルハウスを内見取材してきました。おそらく読者の方より多少多めに見聞してきた立場から、あくまで一意見としてアドバイスしたいと思います。

展示場来場者は時間のない子育て家族が多い

というのも、多くの展示場で見かける来場者の方は多くが小さな子ども連れのご家族。赤ちゃんを抱っこひもで抱え、2-3歳のお子さんを手で引いて…という光景ですが、私自身、子連れで見学した体験からも、パパママで手分けしてもなかなか大変な重労働だと考えるからです。
展示場

住宅展示場めぐりはワクワク楽しい反面、情報整理力が問われることも

お子さんが生まれる前の若いカップルや、お子さんが大きくなってご夫婦で訪問されるケースなら、自分たちのペースでいくつでも心行くまでゆっくり回られるといいと思いますが、だいたい注文住宅を建てようと思うライフステージはお子さんが生まれたり乳幼児といった就学前の時期。最近は共働き家庭も多いですから、見学時間がごく限られているのが現実。ですので今回はそういった時間が限られているご家族に対して、効率性を第一に考えた見解を述べたいと思います。

ところで世間のご家族は実際、どのくらいの展示場・モデルハウスを回られているのでしょうか?最近、100名の主婦の方に聞いた調査によると、「モデルハウスは何棟回ればいいの?」という質問に対し、一番多かった回答は「4-6社」という回答。これはあくまでは見学したい希望数も入っていると思いますが、想った以上に多いんだなーというのがガイドの実感です。
モデルハウスアンケート

出典:住まいの情報サイト「おうち*くらぶ」アンケート

実際にはどうでしょうか?それぞれのモデルハウスでは営業マンが対応してきますから、お話したりカタログを説明されたり、1階のリビングダイニングキッチンから2階にあがって主寝室と子ども部屋まで隅々見学してアンケートを書いたりしていると、1モデルハウス少なくと30分はかかると思います。6社で3-4時間、モデルハウスからモデルハウスへの移動時間、モデルハウスを外から眺めたり休憩する時間を入れますと、最低5-6時間かかり相当な長時間労働になります。小さなお子様連れですと特に大変ですね。

展示場に行く前にできることがある

例えば比較的大規模な住宅展示場になると20-30棟のモデルハウスがありとても大きいですね。これを隅から隅まで1日で見ようというのは無謀に近いかもしれません。ですので住宅展示場に行く前に下準備をある程度していったほうが賢明。例えば展示場のホームページや出展している住宅企業(住宅メーカー)のホームページを事前に確認し、工法やデザイン、強みなどをある程度下調べして比較しておけば、展示場に行く日は候補メーカーのモデルハウス3棟くらいには絞れます。

余力があれば+2棟くらい、候補と近いメーカーとモデルハウスを回ってみるとよりベターではありますが、展示場に行くと「あそこ素敵!」といろいろ入ってみたくなりますから、「ここだけは見ておこう」というモデルハウスを多くても3社くらいには絞っておくのが賢いと思います。

次に、展示場は何か所回ればいいの?についてですが、最初は最低でも2-3か所の展示場は回ってみたいと思うかもしれません。確かに住宅展示場というのは、場所の特性ごとにテーマが違っていたり、同じ住宅メーカーでも●●町ではA商品のモデルハウスだったり、隣町の展示場ではB商品のモデルハウスと違う商品展示をしています。

展示場めぐりは近所の1-2か所でOK

が、先ほど話したように1展示場で3-4棟モデルハウスを回るだけでも、それだけの膨大な情報が入ってきて、混同混乱してしまいます。ですからここも、事前の下調べが重要で、住宅メーカーC社で建てるなら●●商品(建っているモデルハウスの雰囲気やデザインがいいなど)、D社だったら●●商品が候補だと当たりをつけておいて、 基本、ご自宅もしくは建築地に一番近い展示場1か所を回る感じでよいと思います。

なぜなら、その展示場で出会う営業マンが皆さんの担当になり、そこに出店している営業所が皆さんの担当営業所になることが多いからです。今後長く営業担当者と頻繁にやり取りしてお互い訪問し合うことも多くなりますから、できるだけ近いほうが何かと便利だと思います。

もし、たまたま自宅から同じ距離くらいに展示場が2つあって、インテリアが好きだとか時間にとても余裕があるとか、ご興味があれば2つ以上の展示場に行ってもよいですが、基本、1つの展示場で十分だと思います。

ただし、その展示場で対応した営業担当者が今後皆さんの担当者になりますから、もし万一、相性が合わないとか別のタイプの人がいいといった場合には、もちろんその営業担当者の上の方、例えば営業所長さんに言えば別の営業担当者に代えてくれることもありますが、なかなか言いだしにくいですよね。そんな時は、少し足を延ばして別の展示場で担当者と会ってみるというのも一つの手かもしれません。

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