メリット1:長期優良住宅枠なら53万円多く還付される!
前述の冊子にはどんな住宅が長期優良住宅に認定されるのかイラスト入りで分かりやすく書かれている |
ではこの減税額アップがどれくらい違うかケースで見てみましょう。年収800万円の夫婦+子供2人世帯が住宅ローン3000万円を金利年3.0%、返済期間30年元利均等返済で借りた場合、一般住宅枠の住宅ローン減税額の10年間合計額は2,657,800円(うち所得税分2,539,100円+住民税分118,700円)のところ、長期優良住宅枠を使うと10年間の減税合計額3,189,500円(所得税2,605,000円+住民税分584,500円)となり、実に約53万円(531,700円)も減税効果が高くなります(住団連試算)。
毎年10年間にわたり年末の確定申告で20~30万円還付されるのは心強い |
一般住宅枠より長期優良住宅枠を使ったほうがメリットが出てきやすいのは、年収600万円以上の世帯。それ以下の方は実際のところいずれの枠を使ってもあまり変わらないのですが、年収600万円を超えると俄然、長期優良住宅のほうがオトクになるようです。
メリット2:投資減税なら所得税46万円が還付される!
ローン減税は住宅ローンを組む人が対象のため、ローンを組まずに現金で長期優良住宅を買う人にも特典を用意したものが、投資型減税。長期優良住宅にするために性能強化した費用相当費用分(上限1000万円)の1割を、その年分の所得税額から控除。控除しきれない金額は翌年分からも控除するもので、長期優良住宅の所得税特別控除とも言われています。年収800万円のケースでは2年間で46万円もの所得税額控除が受けられる。つまり、2年で46万円払った所得税を取り戻せるわけだ |
これは上の住宅ローン減税と違い、税額そのものを1割控除してもらえるので、恩恵が大きいのがメリットです。
メリット3:登録免許税の引き下げ
一般住宅の税率が所有権保存登記0.15%、所有権移転登記0.3%になっているところ、所有権保存登記0.1%、所有権移転登記0.1%に引き下げ。メリット4:不動産取得税の税控除増
課税標準からの控除額を、一般住宅特例が1200万円のところ、1300万円に控除額を増額。メリット5:固定資産税の軽減延長
一般住宅の減額措置が、戸建てが3年間1/2、マンションが5年間1/2のところ、長期優良住宅なら戸建ては5年間1/2、マンション7年間1/2に延長。次ページでは住宅ローンの優遇による試算例をみてみましょう。