窓サッシの素材はさまざま。特徴を理解して選ぶ

性能はもとより、さまざまな開閉スタイルが揃い、使い勝手も高まった樹脂サッシ。[エルスターS(施工例)] LIXIL undefinedhttp://www.lixil.co.jp/

性能はもとより、さまざまな開閉スタイルが揃い、使い勝手も高まった樹脂サッシ。[[TOSTEM エルスターS 施工例]  LIXIL

一般的な住宅に用いられる窓サッシの素材には、いくつかの種類があります。最も馴染みがあるのはアルミサッシ。あたたかみのある自然素材の風合いが魅力の木製サッシ、寒冷地などで広く普及している樹脂サッシなども揃っており、新築やリフォームの際の選択の幅も広がってきています。

窓としての性能(断熱性や遮音性など)は、ガラスとの組み合わせがとても重要ですし、プランニングの際には、建物全体の性能も合わせて検討することが必要です。しかし、窓は熱の出入りが最も多い場所なので、それぞれのサッシの特徴を十分に理解して検討することが大切でしょう。

樹脂サッシとは、寒冷地を中心に普及

ガラス面積を大きくするとともに、ガラスやフレームを高性能化し、快適な空間を実現。undefined[商品名:エルスターX(施工例)undefinedキッチン1] LIXIL undefinedhttp://www.lixil.co.jp/

ガラス面積を大きくするとともに、ガラスやフレームを高性能化し、快適な空間を実現。 [TOSTEM エルスターX 施工例]  LIXIL

樹脂サッシは、ドイツで生まれ、北欧や北米などで広く普及している窓サッシです。冬場の厳しい寒さの中でも、快適で省エネルギーに配慮した暮らしを実現するために開発されたもので、近年では、環境先進国での普及も広がっているといわれています。

日本の場合、全国的に普及しているのはアルミを用いたサッシですが、樹脂サッシは、北海道や東北など、寒冷地を中心に多くの方に取り入れられています。最近では、寒冷地でなくても設置するケースもみられ、窓サッシの選択肢のひとつに。各サッシメーカーからは、性能や機能も高めた商品が揃ってきており、さまざまなプランに取り入れることが可能になってきています。

樹脂サッシの主な特徴、メリット

■熱伝導率が低く、断熱性に優れるため、結露が生じにくい
中空層を設けたフレーム構造によって、熱を伝えにくくする。[エルスターX(説明)undefined断面画像] undefinedLIXIL undefinedhttp://www.lixil.co.jp/

中空層を設けたフレーム構造によって、熱を伝えにくくする。[TOSTEM エルスターX 断面画像]  LIXIL

樹脂サッシの主な材料は、塩化ビニール樹脂(PVC)。この樹脂という素材の特徴は、まず熱伝導率が低いということ。熱を伝えやすいアルミに比べ、熱伝導率が 約1000分の1という優れた断熱性によって、結露が生じにくく、カビやダニの発生を防ぐというメリットもあります。その他、塩害に強いこと、劣化しにくい ためメンテナンスが楽なのも魅力でしょう。

また、複層ガラスや高断熱複層ガラスなどとの組み合わせによって、開口部である窓として、高い断熱性を得ることも可能なのも特徴です。

■中空層を持つため熱の出入りを抑制する
断熱材をプラスし、ワンランク上の断熱性能を実現。高性能トリプルガラス樹脂窓。[APW430+ たてすべり出し窓断面図]undefinedundefined YKK AP http://www.ykkap.co.jp/

断熱材をプラスし断熱性能をアップ。高性能トリプルガラス樹脂窓。[APW430+ たてすべり出し窓断面図]   YKK AP

溶着加工で成型されたサッシの構造も特徴のひとつ。メーカーや商品によって詳細は異なりますが、通常、断熱性能を高めるために樹脂サッシの内部は中空層を多く持つ構造となっています。いくつもの空間があるため、熱の出入りをさせにくくするという仕組み。また、気密性も高く、すきま風や冷気の侵入を防ぐことも可能です。音も出入りしにくいため、複層ガラスなどを用いることで、高い遮音性能も得ることができるでしょう。

樹脂サッシ商品のトレンド

■豊富な開閉スタイル
広がりと明るさを実現できる大きな開口部に取り入れることができる。[APW431 大開口スライディング 偏芯タイプ 閉] undefined YKK AP http://www.ykkap.co.jp/

広がりと明るさを実現できる大きな開口部に取り入れることも。[APW431 大開口スライディング 偏芯タイプ]   YKK AP 


樹脂は、腐食しにくく、加工しやすい特徴を持つ素材。成型がしやすいのも特徴のひとつでしょう。開閉スタイルは、すべり出し窓や開き窓、スライディング窓、テラス窓(ドア)など。最近では、ふたつの開閉方式を持つツーアクション窓などもみられるようになりました。洋風和風を問わず、さまざまなスタイルの住まいに取り入れることができるでしょう。

■フレームがスリムになり開放感もアップ
耐久性を保持しながらフレームの極小化を実現。 [エルスターX(説明)undefined従来樹脂窓とエルスターX_ガラス面積比較]undefined LIXIL undefinedhttp://www.lixil.co.jp/

耐久性を保ちながらフレームをスリムに。 [TOSTEM エルスターX 従来樹脂窓とエルスターX ガラス面積比較]  LIXIL  

アルミよりも強度が弱いため、樹脂部分が厚みのある構造(太めのサッシ枠)となりますが、外観デザインのアクセントや引き締め効果となるケースも。また、最近では、サッシ枠をスリムにしたタイプも開発され、ガラス面が拡大。明るさと開放感のある眺望を得るとともに、すっきりとしたインテリアを実現できるものなどもみられます。

■高性能なガラスとの組み合わせにより断熱性が向上
サッシとガラスで構成される窓は、ガラスの性能は重要です。樹脂サッシ商品では、断熱性能をより高めるため、複層ガラス、Low-E金属膜をコーティングした高断熱複層ガラスや遮熱複層ガラスはもちろん、トリプル(三層複層)ガラスなどを取り入れたタイプもみられるようになりました。

ガラスの間に、空気よりも熱伝導率が低い、アルゴンガスやクリプトンガスなどを封入した、ガス入り複層ガラスなども揃っています。

■防火性能を持つタイプも
国土交通大臣認定の防火設備認定を取得。防火地域、準防火地域で高断熱を実現。[APW 330 防火窓 たてすべり出し窓 3セット]undefined YKK AP http://www.ykkap.co.jp/

国土交通大臣認定の防火設備認定を取得。防火地域、準防火地域で高断熱を実現。[APW 330 防火窓 たてすべり出し窓 ]  YKK AP 


メーカーによっては防火性能を持つ、防火窓の商品のラインナップもみられます。防火地域や準防火地域でも取り入れることが可能なので、プランニングの幅も広がるでしょう。

■木目調、カラーバリエーションも揃う
樹脂は着色も容易なので、メーカーや商品によっては、カラーバリエーションも揃っています。一般的には、ホワイト色などがお馴染みですが、外観色としては、ブラックやブラウン、プラチナステンなども。最近では、木目柄の高耐候性ラミネートを外部側に施したものなどもみられます。ナチュラルな雰囲気の外観デザインにも馴染むでしょう。

特殊な表面加工により、天然木に近い質感を実現。チークやブラックウォールナット柄が揃う。 [APW330 木目仕様 縦すべりだし窓]undefined YKK AP http://www.ykkap.co.jp/

特殊な表面加工により、天然木に近い質感を実現。チークやブラックウォールナット柄が揃う。 [APW330 木目仕様 縦すべりだし窓]  YKK AP


■リフォーム向けの商品も充実
リフォームでも樹脂サッシを取り入れることは可能です。サッシごと交換することもできますし、既存の窓はそのままに樹脂の内窓を設けて二重窓とする方法も。断熱性を高めるためにリフォームを行うのであれば、検討してみてもいいでしょう。

一般的に価格は高め。ランニングコストも考慮して

価格面は、メーカーや商品によって異なりますが、一般的に、アルミに比べると高め。間取りやプランによって異なるので、住まい全体を考慮して、トータルに検討することが大切です。断熱性能が高まることで、光熱費などが抑えられることにもつながるので、イニシャルコストだけでなく、ランニングコストを考慮するようにしましょう。

ショールームで断熱性能や操作方法の確認を

窓(開口部)計画は、専門的な知識が必要です。実際に新築やリフォームを進める中では、建築家や設計担当者からの提案を確認していくことになるでしょう。

選び方によっては、予算にも大きく影響するので、ショールームなどで、性能や機能を確認することも重要なポイント。性能実験などの空間展示も増えているので、樹脂サッシだけでなく、他のサッシなども含め実際に体感し、比較検討すること。樹脂サッシは、商品によっては重量感もあるので、開閉操作をするなどして、使い勝手をチェックすることも大切です。


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