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玄関収納の考え方とプランニングのポイント

玄関を使いやすく心地のよい空間とするためには、収納プランも重要です。ここでは、玄関の収納の考え方とプランニングのポイントをまとめました。

岩間 光佐子

執筆者:岩間 光佐子

住まいの設備ガイド

すっきりとした玄関とするためには収納プランは重要

暮らしに適した収納スペースを設けることで美しい玄関まわりを実現できる。 [ハピアプレミア]undefinedDAIKENundefined http://www.daiken.jp/

暮らしに適した収納スペースを設けることで美しい玄関まわりを実現できる。 [ハピアプレミア] DAIKEN 

玄関まわりは、暮らす人や暮らし方が表れる場所。すっきりと整理され、趣味のモノや季節の花などが飾られていると気持ちのいいものですが、靴が乱雑になっていたり、荷物が積みあがっていると、居心地の悪さを感じることもあるでしょう。

心地のよく使い勝手のいい玄関まわりとするためには、間取りプランはもちろん、インテリアデザインなども重要ですが、玄関ならではの収納計画も重要になってきます。家族構成やライフスタイルに合わせた収納スペースを確保することで、心地よい玄関を保つことが可能です。

靴や傘だけでなく、収納するものは意外に多い

一般的に玄関には、靴を中心とした収納スペースを検討することになりますが、いわゆる靴箱や下駄箱では、なかなか収まりきれないケースも多いでしょう。

玄関まわりに収納したいものには、靴以外にも、傘やコート、ゴルフ・スポーツ用品、子供の三輪車やおもちゃ、買物用のカートなど。車の鍵や印鑑、スリッパ、ペット用品や非常持ち出し袋なども収納しておきたい場合もあるでしょう。家族構成やライフスタイルによってもアイテムも数も異なりますが、玄関まわりに収納場所を確保しておきたいアイテムは意外と多いものです。

プランニングの前に収納するモノの数やサイズを明確にする

玄関の収納プランを考える際は、他の場所の収納プランと同じように、何を収納したいのか、数やサイズなどを把握することが基本です。日々の暮らし方、家族の行動パターンなどから、玄関で必要なものは何か、を考えてみましょう。

特に靴は、現在、持っているものだけでなく、将来的なことも考慮して。たとえば、子供が大きくなると数も増え、サイズも大きくなります。「男の子ふたり。あっという間に数も増え、サイズも大きくなって、収納スペースに入りきらなくなった」というのはよく聞く失敗談。収納プランを検討する前には、玄関まわりに何を収納したいのか、リストアップすることが重要です。

玄関まわり収納の専用空間を確保するか、壁面収納プランか

玄関の収納プランの方法は、大きくふたつに分類することができます。ひとつは、玄関から続く場所(隣)に、納戸のような収納専用スペースを設ける方法、もうひとつは、玄関や玄関ホールの壁面を利用して収納を設置する方法です。

■専用空間
靴や傘など、たっぷりと収納することが可能。[インテリア建材undefinedベリティスundefined玄関用収納 エントランスパーツ ウォークインスタイル(L型)]undefined パナソニック エコソリューションズhttp://sumai.panasonic.jp/

靴や傘など、たっぷりと収納することが可能。[インテリア建材 ベリティス 玄関用収納 エントランスパーツ ウォークインスタイル(L型)]  パナソニック エコソリューションズ

専用の収納スペースを確保するプランは、シューズインクロゼットやシューズインクローク(シュークローク)などとよばれ、分譲住宅でも取り入れている例がみられます。玄関の隣に靴を履いたまま出入できる収納部屋(土間収納)を設けることで、靴だけでなく、カートや三輪車、ゴルフやスキー用品など大きなものもしまうことができますし、雨に濡れた衣類や買物品などの一時置き場にもなるでしょう。別に空間が設けられていることで、玄関スペースそのものをすっきりと保てることが可能です。

デメリットとしては、ある程度のスペースがないと設けることが難しいこと、プランニングにもよりますが、土間の場合、靴をはかないと収納したものを取りに行くことができないこと、などが挙げられます。

■壁面収納
壁面に設置する収納設備は、おなじみの靴箱や下駄箱のようなスタイルから自由に組み合わせることができるシステム収納まで、建材メーカーからもバリエーション豊かな商品が提案されています。システム収納の場合は、扉材だけでなく、カゴや引き出しなど細かな収納パーツも用意されているので、収納するモノや数、間取り、予算に合わせて選ぶことができるでしょう。

玄関とつながる廊下や階段なども含めてプランニングを

玄関収納をプランニングする際には、周囲の収納も同時に考えること。玄関近くに設けることの多い、廊下の壁面や階段下などに収納スペースをつくる場合は、それぞれの利用方法を明確にして、トータルに検討するようにしましょう。

玄関で使用するものでも、少し離れた廊下や階段下の方が出し入れしやすく、使いやすいケースもあるもの。たとえば、靴でも季節や使用頻度によっては、廊下や階段下に収納してもいいかもしれません。お客様用のスリッパなども、廊下で準備できたほうがいい場合も。他の場所の収納プランも同様ですが、ひとつのスペースだけで完結せず、適材適所のプランニングをすることが大切でしょう。

建材メーカーの商品は多種多様。システム収納や内部パーツなども揃う

天井までのスペースを有効に利用した収納スペース。undefined[インテリア建材undefinedベリティスundefined玄関用収納 クロークボックス]undefined パナソニック エコソリューションズhttp://sumai.panasonic.jp/

天井までのスペースを有効に利用した収納スペース。 [インテリア建材 ベリティス 玄関用収納 クロークボックス]  パナソニック エコソリューションズ

建材メーカーなどから提案されている玄関システム収納は、素材やデザイン、ユニットも豊富に揃っており、自由に組み合わせることが可能。床材やドア材などとシリーズ化されたものも多くみられ、空間全体をトータルにコーディネートできるものが増えてきています。

玄関収納として、比較的よくみられるスタイルは、コの字やロの字型にユニットを組み合わせ中間に飾り棚を設けたプラン、高めのユニットを壁面いっぱいに並べたプラン(ロッカータイプ)など。取り入れる際に注意したいのは、玄関は限られた空間であることが多いため、圧迫感を感じないようなプランニングとすること。モデルハウスやショールームの空間展示などを参考にしてみるといいでしょう。


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