Point1 テラスをどう使いたいのか、設ける目的を明確に
外観デザインにも馴染む、ナチュラルな雰囲気の屋根を設けた開放的なテラスプラン。[木調テラス屋根 サザンテラス] YKK AP
たとえば、「庭先に設けて、ガーデニングの作業場にしたい」「家族や友人とお茶を飲む場にしたい」「ペットの居場所にしたい」「洗濯物を干すスペースにも使いたい」など、どのような場面で利用したいのか、しっかりと検討することが基本でしょう。
Point2 ゾーニングや動線を考慮して広さを検討する
プランニングの際に忘れてはいけないのは、住まいの間取りと同様、ゾーニング(配置計画)や動線をしっかりと検討すること。お茶や食事をとりたいのであれば、キッチンやリビング・ダイニングからの動線が短い方がいいでしょうし、お客様を招きたいのであれば、門や玄関まわりから直接行くことができるようにしてもいいでしょう。バスルームにつなげれば、湯上りにくつろぐこともできるスペースとなりますし、二世帯住宅の場合に、それぞれの世帯をつなぐスペースとして利用しても。適度な距離感を持たせつつ、つながりを生み出すことが可能です。
Point3 リビングにつなげるなら、一体感を持たせたプランニングに
光をとりいれる屋根を設けて、くつろぎのスペースに。外壁工事が不要な独立型なので、外壁を傷つけずに設置することが可能。[独立テラス屋根 エフルージュグラン ZERO 標準柱 フラット型 H2 Z9 トーメイマット] YKK AP
テラスへの出入り口である窓サッシは、折れ戸や引き込み戸などのように、大きく開放できるタイプにすると、リビングと一体化した空間となり活用度も高まるでしょう。また、最近では、室内外で使用できる床タイルなども充実してきています。リビングの一部にタイルを取り入れテラスまで同じ素材とすれば、一体感も生まれるでしょう。
Point4 周辺環境に配慮して、プライバシーの確保に工夫したい
ゾーニングや動線を検討すると同時に、プライバシーの確保も重要なポイントです。せっかくテラスを設けても、道行く人や隣家が気になってはくつろぐことはできません。敷地内だけでなく、敷地の外からのテラスの見え方にも注意することが大切です。最近では、プライバシーを守りつつ、採光・通風を確保できるスクリーン商品もみられますし、柱(フレーム)やルーフなどを組み合わせ、アウトドア空間を自由にプランニングできる商品もあります。テラスといった単体のプランニングではなく、敷地全体をトータルに、フェンスや植栽プランなどと合わせて検討するようにしましょう。
Point5 陽射しや雨をコントロールして快適なスペースに
夏の暑い日差しをカットするシェードを設ければ、日差しを和らげるとともに、室内の冷房効率も高まる。[木調テラス屋根 サザンテラス パーゴラタイプ アウターシェード(H3,000)付き タイル(ベージュ)納まり 屋根:F型・トーメイマット] YKK AP
テラスの屋根材には、耐衝撃度に優れるポリカーボネートなどが多く使われますが、機能を付加したり、薄く色のあるタイプなどもあるので、必要に応じて選択を。シェードやオーニングなどを選ぶ際には、デザイン性のほか、操作性やメンテナンスなども忘れずにチェックしておきましょう。その他、テラス屋根は、積雪への強度なども確認しておきたいものです。
Point6 使い勝手の高めるテーブルや椅子、照明にもこだわって
使用する目的にもよりますが、アウトドアスペースをより楽しみ使い勝手を高めるためには、テーブルや椅子などを設けてもいいでしょう。また、照明も設置しておきたいアイテムのひとつです。昼間だけではなく、夜も利用可能な工夫をしておくことで、その価値も高まりますし、昼とは異なる雰囲気を楽しむことも。テラスのテーブルや椅子を照らすように設けたり、樹木をライトアップしたり、さまざまな演出方法が考えられます。新築の場合、外まわり空間はどうしても後回しになりがちですが、庭のプランニングは一戸建てならではの醍醐味。家の中にいても、外にいても心地のよいわが家をつくるために、ウチとソトをトータルに検討することをおすすめします。
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