地域よって違うさまざまなしきたり
お葬式は大まかな流れは同じでも、地域によって、また宗旨・宗派によってやり方が違ったり、また独自のしきたりや作法があったりします。例えば、「出棺の際に茶碗を割る」「門前にほうきや桶を置く」「柩の蓋に釘を打つ」「火葬場から帰ってきたら餅を食べる」などがあります。今ではこういった風習にこだわらない人も増えてきましたが、今後のおつきあいのことを考えて、できれば地域の事情に精通している人や、菩提寺などに確認しておきたいものです。また、地元で古くから営業をしている葬儀社も、多くの情報を持っているので尋ねてみると良いでしょう。
喪主(遺族代表)の挨拶例
喪主の挨拶は、最初は「参列に対するお礼」ではじまり、次に「故人の思い出やエピソード」を述べ、最後は「感謝の言葉」で締めくくると上手くまとまります。形を気にするよりも、簡単で良いので、素直な気持ちを述べたほうが感謝の気持ち、故人への思いが伝わります。途中で言葉が詰まってしまったり、涙がとまらなくなってしまうことも考えられますが、気にする必要はありません。言葉では言い表わせない思いが、きっと届くはずです。(参考)
- 参列に対するお礼
「本日はお忙しい中、父○○の葬儀にご参列いただきありがとうございました。」
- 故人の思い出やエピソード
「父は、かねてより病気療養中でございましたが、○月○日に永眠いたしました。」
「非常に明るく、賑やかなことが大好きな父でした。」
「仕事に打ち込んでいながらも、家庭を大切にするやさしい父でした。」
- 感謝の言葉
「今後とも変わらぬと指導とご厚誼を賜りましょう、よろしくお願い申し上げます。」
「最後までお見送りをいただき、ありがとうございました。」