通夜・葬式・火葬の手順/葬儀の手順・手続き

葬儀・告別式の流れと進め方(3ページ目)

葬儀と告別式は本来別モノであることをご存知ですか? 葬儀は亡くなった方を送り出すための儀式で、宗教儀礼や祈りの儀式などに相当するもの。一方で告別式は参列者がお別れをする場。厳密に葬儀と告別式を分けている場合もありますが、現在では同時に行われるケースが多くなっています。

吉川 美津子

執筆者:吉川 美津子

葬儀・葬式・お墓ガイド

地域よって違うさまざまなしきたり

お葬式は大まかな流れは同じでも、地域によって、また宗旨・宗派によってやり方が違ったり、また独自のしきたりや作法があったりします。例えば、「出棺の際に茶碗を割る」「門前にほうきや桶を置く」「柩の蓋に釘を打つ」「火葬場から帰ってきたら餅を食べる」などがあります。

今ではこういった風習にこだわらない人も増えてきましたが、今後のおつきあいのことを考えて、できれば地域の事情に精通している人や、菩提寺などに確認しておきたいものです。また、地元で古くから営業をしている葬儀社も、多くの情報を持っているので尋ねてみると良いでしょう。

喪主(遺族代表)の挨拶例

喪主の挨拶は、最初は「参列に対するお礼」ではじまり、次に「故人の思い出やエピソード」を述べ、最後は「感謝の言葉」で締めくくると上手くまとまります。形を気にするよりも、簡単で良いので、素直な気持ちを述べたほうが感謝の気持ち、故人への思いが伝わります。途中で言葉が詰まってしまったり、涙がとまらなくなってしまうことも考えられますが、気にする必要はありません。言葉では言い表わせない思いが、きっと届くはずです。

(参考)
  • 参列に対するお礼
    「本日はお忙しい中、父○○の葬儀にご参列いただきありがとうございました。」
  • 故人の思い出やエピソード
    「父は、かねてより病気療養中でございましたが、○月○日に永眠いたしました。」
    「非常に明るく、賑やかなことが大好きな父でした。」
    「仕事に打ち込んでいながらも、家庭を大切にするやさしい父でした。」
  • 感謝の言葉
    「今後とも変わらぬと指導とご厚誼を賜りましょう、よろしくお願い申し上げます。」
    「最後までお見送りをいただき、ありがとうございました。」
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