黄色いお団子状のモノの名前と役割
公共施設の入り口に設けられた点字ブロックの例
黄色いお団子状のものは、「視覚障害者誘導用ブロック」といい、30cm×30cmくらいの四角の中に、線状の突起のついたブロックと点状の突起のついたブロックがあります。
点字ブロックは、視覚障害者が1人で安全な歩行できるように設置されています。主に、足の裏の感覚でその存在や形状を確認できるように、ブロックの表面に突起がついています。視力の弱い人でも見やすいよう、原則として黄色を使用することになっています。
点字ブロックの種類とその意味
左:線状ブロック 右:点状ブロック
■線状ブロック:平行する線状の突起のついたブロックで、「誘導(歩く方向)」を示し、道路や廊下に沿って設置します。線状の方向が、あなたの進む方向はこちら、と誘導します。
■点状ブロック:点状の突起のついたブロックで、「警告(一旦停止)」を示し、交差点、ホームの端、階段、障害物の手前に設置します。視覚障害のかたは、この点状のブロックのところで一旦停止し、この先に危険があることを知ることができます。
駅のホームに設置された点字ブロックの例
実際にどうやって利用するの?
視覚障害の方は、まっすぐ進むときは、線状ブロックを白杖をついて確認しながら進みます。線状ブロックは、連続して設けられ、交差点やホームの端で切れます。切れるところに点状ブロックがあり、「ここから先は危険」と教えるのです。下の写真は横断歩道前の点字ブロックの例です。端の部分が点状のブロックに変わり、かつ横に長くつなげて敷かれています。線状ブロックと点状ブロックはそれぞれに異なる意味を持っている
視覚障害の方は点字ブロックの上または横を歩く
ですから、線の終わりを告げる点状ブロックは、横三枚以上つなげて設け、線状ブロックの横を歩いていた人も気がつくように配置され、上の写真のT字型のように張られるのです。
それでは次のページで、街にあふれる「使えない」点字ブロックの例と、点字ブロック誕生の物語に触れたいと思います。