最近はインターネットなどで炭グッズがお手軽に買えるようになり、身近な存在になりました。(写真提供:オールアバウトスタイルストア) |
最近の住宅建築では、高断熱・高気密化が進み、化学物質を含む新建材の台頭によって、湿気、カビ、シロアリ、シックハウスなどに悩まされるようになってしまいました。そこで再度注目されだしたものが漆喰、珪藻土などの自然素材、そして昔から使われてきた「炭」パワーです。
今回ご紹介するのは、炭を液状化したものを木造住宅の床下の防蟻・防腐剤として利用するもの、内装材として壁に塗る利用方法です。後半では炭についてのミニ知識をご紹介します。
床下防蟻・防腐剤に炭パワー
【写真2】建築主とそのお子さんも床下に塗るのをお手伝い(写真提供:アーテック工房株式会社) |
特に、住まいながらの工事が多いリフォーム工事では、このような安全な防腐・防蟻剤を選ぶことはとても大切なことです。リフォームで床下に防腐・防蟻剤を使用する時は安全性の確認をするようにしたいですね。
【関係リンク】アーテック工房株式会社「ヘルスコ・キュアー」
塗って室内環境を改善!木炭塗料
今度は炭パワーを室内に取り入れる木炭塗料のご紹介です。炭といえば固形のイメージですが、こちらは「塗る」木炭という点に注目です。微粒粉末木炭を使用し、木炭のもつ機能をさらにパワーアップしています。固形でなく塗料としたことで通気性や密着性に優れ、壁、天井など場所や素材を選ばず塗ることが出来ます。塗る下地は紙、布、木材、コンクリートとなんでもOK(下地によっては下地処理が必要)。木炭色(黒)に仕上がります。黒以外の室内仕上げにしたい時は下地材に塗布した上に通気性のあるクロスを貼ってもよし、黒を活かしてそのまま仕上げとしてもよし。炭ならではの味わいある黒を使い、和風インテリアの住まいはいかがでしょうか?【写真3】参照。
期待できる効果は、調湿性があるため喘息やアトピーの要因となるカビ・ダニの発生を抑制し、化学物質や悪臭を吸着し室内環境をキレイにすること、結露・腐朽を抑え、住まいの寿命を長持ちさせることなどがあげられます。炭がもともと持つ力を生かしており、健康住宅が注目を集める今、目が離せない健康材料だと言えるでしょう。
【関連リンク】アーテック工房株式会社「ヘルスコート」
それでは次のページで炭のミニ知識:炭が建物に使われてきたワケをご紹介します。