マンション物件選びのポイント/マンションの防犯・セキュリティ

外廊下マンションの注意点はここだ(2ページ目)

外廊下マンションの場合、防犯上どういった点に注意すればよいのか、あるいはどのような対策をとったら安全なのかを解説します。

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド

どのような対策を取ったらよい?

万が一不審者がマンションに入り込んでしまった場合を想定し、外廊下に面した窓や玄関ドアの防犯性を高める対策を取っておきます。その対策をまとめてみましょう。

窓の防犯対策
【図3】窓の防犯対策の例。サブロックや戸先錠があると安心。

・面格子を取り付ける
・カギを2か所つけてツーロックにする
・防犯性の高いガラスに変える
・防犯センサーを取り付ける など

外廊下側の窓は網入りガラスになっていることが多いのですが、火災対策のためで防犯性は期待できません。(【図3】参照)。

【関連記事】まだ間に合う?窓周りの防犯対策

玄関ドアの防犯対策
【図4】玄関ドアの防犯対策。玄関ドアや窓にはCP製品を使いたい。CP製品の説明はこちら
玄関ドア
・オートロックシステムを採用する。
・または主錠のほかに補助錠を取り付ける
・こじ開け防止対策をとる など(【図4】参照)。

オートロックシステムは地震時に解除されてしまう恐れがあるので、セキュリティ上も玄関ドアにはオートロック以外にも鍵がかけられるようになっているほうが良いのです。

【関連記事】地震発生時のマンションセキュリティは?

ルーフバルコニー
注意したいのは共用階段や外廊下とルーフバルコニーが近い配置のときです(【図5】参照)。人が乗り越えられない柵などが設けられているかがチェックポイントになります。

外廊下からバルコニーに入れない工夫が必要
【図5】妻側の住戸ではよく見られる配置。外廊下からルーフバルコニーに入れないことは大前提!


もっとも防犯効果が高くなる方法は?

マンションの防犯では2重・3重のオートロックシステム採用、防犯カメラ・通報システムの採用など、どちらかというと機械管理による方法が強調されますが、機械だけでなく住まい手の工夫でも防犯性を高めることができます。

まずはご近所同士が顔見知りになること。顔見知りになれば不審者に気がつきやすくなります。顔をみられた侵入盗の63%はあきらめたというデータがありますので、マンション内で普段見掛けない人がいたら積極的に声掛けを行うようにしましょう。

【関連記事】
防犯性の高いマンション10か条
我が家の防犯対策 10の鉄則

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