マンション物件選びのポイント/マンションの性能・耐久性

バリアフリーは本当に安全?(3ページ目)

バリアフリーと聞いて「自分にはまだまだ関係ない!」「段差がないのがバリアフリーだ」と思っていませんか。そもそもバリアフリーとはなにか、バリアフリーがどうして大切なのかを考えてみましょう。

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド

手すりは付けたほうが良いの?

階段につく手すり
階段や段差のあるところには手すりがあると良いですね。
住戸内の対策で次に思いつくのが手すりの設置です。特に階段や、床に段差のある玄関、バルコニー出入口、浴室出入口には手すりの設置はおススメです。お年寄りや子どもの家庭内事故の原因を減らすことができます。さらに便所や浴槽内など、体を上下させる部分につかまれる手すりがあると動作がスムーズになります。妊娠中や小さなお子さんも助かります。

しかしそのほかの部分、たとえば段差のない廊下には本当に必要か考えてから設置をお勧めします。例えば住んでいる方が健常者であれば、その手すりはかえって邪魔になってしまいます。将来設置できるように、壁の中に手すり下地を設けておくとベストです。このように、手すりの設置も必要なところを見極めて行うようにしましょう。

バリアフリーはみんなで協力

全ての人が、家の中で、さらに外へとなるべく安全に移動できることがバリアフリーの目的です。それぞれの人がバリアによって自由に外出できないことがないよう、みなさんの協力も大切になります。例えば、よく見かける点字ブロックでは上に自転車をとめたり荷物を置かないなど、必要とする人が安全に使えるようにしなければいけません。まずは点字ブロックがなぜついているのか、そのような理解から住みよい街づくりにつながってゆくのです。

【関連記事】
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子どもや高齢者に安全な階段の作り方
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【関連サイト】
バリアフリー・ユニバーサルデザイン(国土交通省)
建物のバリアフリー(東京都)

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