ケース2:隣住戸の水回りからくる騒音
それでは隣り合った住戸間で起こる、台所、浴室などの水回りから発生する音の問題について検証してみましょう。隣り合った住戸間で起こる騒音問題は、寝室を代表する「居室」のすぐ脇に、隣戸の台所・便所・浴室などの「水回り」がある間取り配置で多く発生します。クレームの発生しやすい間取り図を【図3】に載せます。
【図3】隣戸間で水回りの音のクレームが発生しやすい間取りの配置例。寝室の横に隣戸の水回りが接している。 |
【図3】では寝室の横に隣戸のユニットバスが来ています。隣り合った住戸がこのような配置の場合、隣に住む人の生活スタイルによっては夜遅く入浴することもあり得るため、シャワーの音や水はねの音、排水の音などが響いてしまう(より大きく聞こえてしまう)ことがあります。自分が迷惑を被るか、または迷惑をかけるのか、どちらにしろ不快な思いをするリスクが高い配置と考えて良いでしょう。
次に台所の位置に着目してみましょう。隣り合う住戸の台所がほぼ横に来ているため、音は気になりにくくなります。もし台所の横に隣戸の寝室がある配置であれば、朝早くから響く包丁の音、水の跳ねる音などが気になってしまうこともあるでしょう。
そのような不幸を招かないため、そして快適なマンションライフをおくるためにも、隣り合う住戸同士の間取りのチェックも怠ってはいけません。隣り合う住戸の水回りがほぼ同じ位置にあるか、寝室の横に水回りが来ていないか、必ずチェックしましょう。
それでは次のページで、音の問題の出にくい間取り配置を見てみましょう。