まさに”盲点”をついた事件。 |
この事件を元に、ワンルームマンションの注意点、防犯性の高いマンション共用部の条件、防犯カメラの設置基準などを再確認しましょう。
当記事の前篇はこちらです。ぜひご覧ください。
ワンルームマンションの注意点
事件が発生したのは住戸が約150戸ある大規模なワンルームマンションで、一部の報道では空家が1/3ほどあるとのことでした。一般的にワンルームマンションでは単身者の入居が多く、昼間は留守がちになること、定住率が低いこと、そういった理由もあり近隣住人とのコミュニケーションが取りにくくなる可能性があります。同じマンションの住民同士が不審者を監視しあうといったことは防犯上たいへん有効ですが、今回のように空家が多いことで手薄になってしまうため、不安材料の一つとなっています。
防犯性という観点でワンルームマンションに入居する時に注意したいことは、オートロック、防犯カメラなどの設備面の充実をはじめ、住戸タイプがワンルームだけでなくファミリータイプと混ざっているマンションや、大家さんが駐在しているマンションを選ぶこと、入居者を把握できる小~中規模のマンションだとより安心でしょう。
不利な条件が重なった犯行当日
さすがの警察犬も雨でニオイが消されてしまい、臭気がたどれなかった。 |
このような報道を見ても、防犯設備は充実していても、天候などで不利な条件が重なってしまったことで困難さが増している様子がわかります。
それでは次にマンション共用部の防犯性のポイントを見てみましょう。