マンション物件選びのポイント/マンションの性能・耐久性

築10年、住まいの床下どうなっている?(2ページ目)

築10年目になった住まいの床下点検をしてもらいました。さて、建ってから10年を経過した戸建住宅の床下はどんな状況になっていたでしょうか?ポイントはシロアリ被害と土台など木部の状態です。

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド

床下の様子

床下の状況。高さがない上に設備配管も通り、ここを点検するのは大変な作業。
床下の状況。高さがない上に設備配管も通り、ここを点検するのは大変な作業。
床下の状況ですが、我が家は基礎の立ち上がりが40cm程度のため、点検はうつ伏せになり、這って行う状況でした。点検する人は、上下ツナギの作業着で帽子に防塵マスクをかぶり、頭に懐中電灯をつけ手にも持ち、狭い空間を進んでいく、という状況です。これは素人には難しい作業ですので床下点検はプロに頼みましょう。

床下点検のポイント

床下の通風条件は良好か確認します。
床下の通風条件は良好か確認します。
まずは木部のシロアリ被害があるかどうかの確認です。木部はもちろんのこと、シロアリは断熱材などもかじります。床下にかじる物がなければ上の壁の内部まで侵入するので、シロアリの姿がなくても蟻道がないか、死骸がないかなどを見ます。

次に土台などの木部が腐っていないかどうか点検します。地面との距離が近く、湿気がこもりがちな部分なので注意が必要です。

その他にも床下配管の劣化(水漏れ)はないか、土間の上に水がたまっていないか、湿っている部分がないか、虫や小動物の死骸の有無などを見ていきます。

点検の報告

我が家の床下は約18坪程度ですが、調査は小一時間程度で終了。その後間取り図を描いて、点検状況を書きこみながら報告していただきました。

結果としてシロアリ被害は見当たらず、シロアリや他の害虫や小動物の死骸もなく、水がたまった部分もなく、ゴミもなく、床下換気も十分で乾燥しており、とてもきれいな状況です、ということでした。

シロアリ処理と防腐処理

床下の状況は良かったと報告を受け一安心。でも築10年目なのでシロアリ防除の薬剤処理と木部の防腐処理をお願いすることになりました。木部の防腐処理ですが、今ではシロアリ予防の薬剤と混ぜて使用できるものが出ているそうで、一緒にやればその分安くできるそうです。

リフォームやメンテナンスはこのように「○○と一緒に済ませば手間代が浮いて安くなる」という法則が往々にしてありますので、もし必要なものであれば、併せてやってしまうことが安く済ませるコツと言えます。

それでは次のページで費用の目安と次回の点検時期の目安をまとめます。
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