100年前くらいの農家の家はこれらの部材がとてつもなく太く、あらわしで使い、釘のみでしっかりと組んでありました。現在の建物は経済寸法の部材を使っているので釘のみではなく様々な金物を使います。かすかい、羽子板ボルト、筋かいプレートと呼ばれる金物です。これらの金物がいかにきちんと部材と部材を緊結しているかがとても重要なのです。経済寸法にした分金物に頼るからです。したがって小屋裏のチェックポイントは当然これらが中心となり、特に羽子板ボルトとナット部分に留意が必要です。欠陥住宅の中には釘1本でしか止まっていないということもあり、これでは力がスムーズに伝達しません。
もし現在家を建てて住まわれている方は、2階の天井裏(一般に押入の上に開口部がある)から小屋裏をのぞいてみて下さい。もし不安であれば自分で多めに釘を打っておかれたら良いでしょう。その際ついでに断熱材もきちんと隙間なく敷き詰められているかもチェックしておくと良いでしょう。
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住まいの構造・工法
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