住宅設計・間取り/キッチン・洗面・寝室・子供部屋の間取り

「夫婦寝室のあり方」が今や間取り計画のメイン! 仲が良いからこそ、「夫婦別室」

共働きや異なるライフスタイルをもつ夫婦が多い今、夫婦が寝室を共にする必要性は小さいといえます。夫婦は、個の充実があってよい関係を築いていけるのではないでしょうか。そんな間取りプランとは?

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

子供部屋の確保が優先された時代

寝室イメージ
あなたの寝室は快適ですか?
一般に家づくりを考える時、欧米では「リビングルーム」「ダイニングルーム」「夫婦の寝室」を間取りの基本要素と考えるのですが、日本ではどうなのでしょうか?殊に少子化が進んでいる昨今、夫婦の寝室よりも子供部屋を優先させてしまう傾向があるように思われます。

日本が食寝分離を始めてから50年位ですから、個室に対しての考え方はそれ程歴史があるわけではないのです。日本の家づくりはいつの間にか子供部屋が快適になり、夫婦の寝室が貧しくなる状況をつくり出してきました。子供が部屋を必要とする期間以上に夫婦が過ごす時間の方が長いにも関わらず、快適な空間の確保という考え方はなされませんでした。


子どもは夫婦の就寝環境に夫婦仲を見ている

これからの夫婦の寝室は、間取りを考える中で、重要な位置にレイアウトすることが大切です。なぜなら夫婦寝室の間取りは、子供の目に夫婦関係のメッセージとして読み取られることとなるからです。夫婦関係の充実が親子関係を充実させ、共に安心感を与え合うことに関わってくるでしょう。その安心感こそが信頼関係につながるのです。

夫婦寝室は婚礼家具や子供たちの収納など、ついつい家族共有のものが集まりやすい傾向にあります。まして狭く日の当たらない部屋では、ムードも雰囲気もつくれるはずはありません。

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