住宅設計・間取り/キッチン・洗面・寝室・子供部屋の間取り

「夫婦寝室のあり方」が今や間取り計画のメイン! 仲が良いからこそ、「夫婦別室」(2ページ目)

共働きや異なるライフスタイルをもつ夫婦が多い今、夫婦が寝室を共にする必要性は小さいといえます。夫婦は、個の充実があってよい関係を築いていけるのではないでしょうか。そんな間取りプランとは?

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

ガイド・佐川の一言アドバイス!

一人の時間をもてる場があるプランづくりを。

フリースペース
下記の間取り図、フリースペース部分の写真。夫婦寝室は左右に分かれているが、お互いがここで共有の時間を過ごす。共有の机、本もある。
ここ数年大きく変化した社会システムのひとつに、終身雇用の崩壊、晩婚化、共働き家庭の増加などが挙げられます。これらに共通していることは、会社型人間から解き放たれ、自分の居場所が必要だということです。そこには自分だけのスペースがあり、リラックスする場になるわけです。

下記は中央にフリースペースを設け、夫婦それぞれの部屋は個々に持つ住まいの間取り図例です。個別で部屋を持つことで一人でリラックスできる時間を持ちつつも、フリースペースでは読書やおしゃべりなど、お互いが共有する時間を過ごすことで、さらに夫婦間の絆を強くさせるのではないかと思います。

夫婦別室の間取り図例
「夫婦別室=不仲」という定説は壊れました。今や個別に過ごすスペースと、一緒に過ごすスペースを切り分けて間取りをプランニングするという考え方が増えてきました。


会社で人間関係に疲れ、また情報の渦の中で見失いがちな自分を回復させること、一人で過ごすことが大切になり、そのためのスペースが必要だと気づき始めています。まさにこれからの家づくりは夫婦寝室の充実あるいは書斎の充実であると思います。そこから自分という個を発見し、個人としてのライフスタイルを確立していくのです。


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