地震のデーターによると震度5までは死者はあまり出ませんが、6になると急に死傷者数が多くなります。特に室内の落下物やガラスなどによるケガが多くなります。
■震度別建物被害・倒壊率について知りたい!
耐震性のある家には良き依頼者の存在あり!
阪神・淡路大震災では木造家屋を中心に39万戸の住宅が損傷を受け、全壊家屋は10万棟に及びました。古い家ばかりでなく比較的新しい家も被害を受けています。その要因として、設計士や施工者の技術力の差が木造住宅の耐震性を左右していることが挙げられます。一方鉄骨造、鉄筋コンクリート造でも新旧問わない被害であったことは、開口部を多く設けた設計の落とし穴であったり、施工者の手抜き工事などが原因となっています。耐震性は工法だけでは一概には計れません。良き依頼主を探すことも大切だといえます。■新潟県中越地震の教訓について見たい!
最近の地震の多発から以前に増して耐震が注目されています。時に大事な家族の命が危機にさらされるわけですから、防げるところは対策をしておきたいですね。より高い耐震性を希望するのであれば、新築時に設計者にあらかじめ相談しておきましょう。
■耐震性のある家づくりシリーズ
1、【地盤・基礎編】 基本にして最重要!!地盤・基礎
骨組みが何であろうと、地盤と基礎をきちんと行なわなければ耐震性を発揮しません。また耐震性に配慮した骨組みであれば命を落とすような大きな倒壊はないでしょう。これもまた阪神大震災の教訓の一つです。
2、【躯体工事編】 骨組み+接合金物で耐震性UP!
木造が苦手とする水平方向からの力に抵抗するものとして接合金物が使われます。また耐力壁を配した時には引抜き力に対しても金物が重宝されています。ただ接合金物は適材適所で発揮するものなので、正しく施工されているかチェックが必要でしょう。
3【工法編】のまとめ
<在来工法> 筋かいと金物が耐震性を補う。壁の下地はボードの場合でも柱の間に間柱を建て、胴縁を横に渡して張る。 | |
<2×4工法> 2×4材に直接壁の下地となる石膏ボードや合板が張られる。2×4材は上下枠で固定され、強度をもたせている。 |