注文住宅/建築費用・見積りの読み方を知る

心がけで防げる!家づくり費用の誤算をなくす

「家づくりに予想外の出費がかさんだ」というのはよく耳にする話です。必要な出費であっても突然請求されたのでは困りますね。はじめの段階で適切にメドを立てていれば、コストを上手くやり繰りできます。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

家を建てようかと考えるきっかけは結婚して子供ができた時や子供が学校に入学する頃が多いです。建てたいと思っても気になるのは、お金がどのくらい必要なのかということです。総額がわかれば自分の蓄えと銀行からの借入金を計算して月々のローンが算定できます。しかし建物は車や家電と違って実物を見て購入するわけではないので、思いがけない出費やトラブルが多いのが事実です。建物は図面の段階で契約するのである意味で、始めはイメージを買っているだけなのです。そこでトラブルや失敗はイメージ段階でできるだけ防ぎたいものです。

コストの失敗とトラブル

契約前後
土地が気に入って手付金を払った後、建物のプランが説明された。建築条件付きの土地だったため変更が重なり、結局コストオーバーになった。
契約する前に設備や材料は聞いていたが、契約後ショールームなどに出かけ実際に見てみると安っぽいものでグレードを上げた。
年間限定10棟の枠に入り特別割引されたが、その後追加金額があり、それらをあわせるとそれ程安くならなかった。
電柱が邪魔だったので移設した。そのための費用がかかるとは思わなかった。
着工前後
坪単価という計算で費用を見積っていたら、バルコニーやロフトは坪単価に入っていないことが分かった。
解体費用が4トン車の見積もりであったが、道路幅が狭いため2トン車になりアップした費用の請求がきた。
地盤調査のデータが良くなかったので地盤改良工事を行った。
竣工間際
登記費用を忘れていた。
駐車場前の歩道部分の切り下げをお願いしたところ、許可が必要で、なおかつ費用もかさんだ。
加入金や負担金などの出費があった。
入居前後
洗面・トイレの内装を小さいサンプルを見て花柄のクロスを選んだが、実際に貼られた壁を見てみると花柄が目障りで再度選び直し、貼り直した。
引っ越し業者の見積りは1社しか取らなかったが、後になって安い業者があるとわかった。2社とればよかった。


それぞれの失敗に見られる傾向として、「予想していなかった費用が生じた」、「はやとちり」が挙げられます。つまり防げた可能性があるわけです。これらの失敗談を踏んで、あなたの家づくりに活かしましょう。

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