街からあこがれの田舎へ、遂に移住。
しかし移住後の生活にも、「決断」しなければならない事柄がいっぱい。あこがれと夢だけではなく、周到な計画と勇気ある判断力が重要です。ガイドがオススメする快適な田舎暮らし実現のためのステップ術。
今回の決断は「起業・就職する」です。
↓決断シリーズ バックナンバー↓
【第1回】田舎暮らし/その決断1 会社を辞める
【第2回】田舎暮らし/その決断2 妻を説得する
【第3回】田舎暮らし/その決断3 家族(子供・親)を説得する
【第4回】田舎暮らし/その決断4 居住地を決める
【第5回】田舎暮らし/その決断5 続/居住地を決める
【第6回】田舎暮らし/その決断6 準備・手続きをする
【第7回】田舎暮らし/その決断7 田舎に住む
【第8回】田舎暮らし/その決断8 郷に入れば郷に従う
【第9回】田舎暮らし/その決断9 起業・就職する
【第10回】田舎暮らし/その決断10 子供の教育を考える
就職は暮し全般を見据えたスタンスで
なかには子どものころ憧れた、ペンション開業の夢を叶えるという人も。 |
重要なのは、何を最優先にするか、これは我慢できるといった具体的な項目を整理すること。自然環境を選ぶか、日常経費を優先するかなど、田舎での暮らし全般を見据えたスタンスが大切です。
都会でのスキル・技術を活かした仕事
【調理の技術】手打ちそば屋、焼き立てパン屋、自然食レストランなどが考えられます。ポイントはその地域ならではのメニューを提供できるかです。手っ取り早いのは、料理自慢の地元の食堂やレストラン、ペンションなどに勤めること。そこで働きながら(給料を貰いながら!)地元の食材や郷土料理などを調べあげ、どんなメニューがうけるかを研究して自前の店の開業を目指します。
また、ターゲットを都会からの観光客にするか、地元の人にするかも重要。それによってインテリアや提供する料理も違ってきます。
【木工や陶芸など創作技術】
手作りのクラフト・伝統工芸の店や、ログビルダーなど。趣味でやっていた人なら、地方自治体などが運営する研修施設や伝統工芸職人に弟子入りなどで、技術のブラッシュアップが重要です。伝統工芸の業界は、地域全般で後継者不足に悩んでいるのが現実。一人前になるには長年の修行が必要ですが、丁寧に探せば地元産業からの求人の可能性もあります。
この世界は、技術力プラス、オリジナリティが必須条件。田舎は創作活動をするにはベストな環境です。趣味のアトリエあたりから始めて、ゆっくりと時間をかけて自前ショップ開店を目指す方法も考えられます。
【医療・福祉介護・教師の資格】
地元の病院、福祉施設、塾や学校など。慢性的な人員不足や施設などの整備も進んでおり比較的就職がスムーズなようです。
田舎でも、福祉や介護関連施設が増え始めており、ホームヘルパーやケアマネジャー、介護福祉士といった専門職のニーズも高まってきています。しかも就職条件として「60歳まで」、「年齢問わず」といった、中高年も応じられる求人が多くなっています。定年後の田舎暮らしを目標にしている人には、有望な職場ではないでしょうか。
【インターネットを使いこなす技術】
SOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)や通販ショップなど。通信技術が充実している現在では、地元特産品の通販サイト運営や、執筆業、イラストレーターなど、自然の中での様々な職種の運営が可能になってきました。しかし、地域内だけで完結する仕事ではありませんから、クライアントや仕事仲間といった人脈の確保や、移住先地域にADSLなどインターネット環境が整備されているかの確認が重要になったきます。
次は、田舎暮らしならではの自然を相手の仕事を紹介します。