街からあこがれの田舎へ。

しかし移住実現までの行程には、「決断」しなければならない事柄がいっぱい。あこがれと夢だけではなく、周到な計画と勇気ある判断力が重要です。
ガイドがオススメする、快適な田舎暮らし実現のためのステップ術。

今回の決断は「いかにして女房を説得するか」です。

↓決断シリーズ バックナンバー↓
【第1回】田舎暮らし/その決断1 会社を辞める
【第2回】田舎暮らし/その決断2 妻を説得する
【第3回】田舎暮らし/その決断3 家族(子供・親)を説得する
【第4回】田舎暮らし/その決断4 居住地を決める
【第5回】田舎暮らし/その決断5 続/居住地を決める
【第6回】田舎暮らし/その決断6 準備・手続きをする
【第7回】田舎暮らし/その決断7 田舎に住む
【第8回】田舎暮らし/その決断8 郷に入れば郷に従う
【第9回】田舎暮らし/その決断9 起業・就職する
【第10回】田舎暮らし/その決断10 子供の教育を考える

パートナーとの話し合いが大原則

田舎移住の決断には、家族全員の納得と理解が最も重要。そのなかでも最大の難関が奥さんですね。男性は夢を膨らませ、女性は現実を見つめる・・・これはもう、一般の常識です。田舎での仕事、子供の教育、日常の買物、もしもの時の病院と、女性が気になる田舎暮らしの課題はいっぱいです。

今の仕事もそこそこだし、コンビニまですぐだし、コンサートなんかでお互い都会の楽しみも満喫しているし、きっと相手もそう考えている・・・ 相手の顔をこっそり見ながら「やっぱり話しても駄目だろうなぁ」と。ここで諦めてはいけません。

直球勝負で「田舎で暮らすぞ!」と宣言し、案外「あら、実は私もいつかはと・・・」すんなり了解を得られる場合もあります。これは日頃の夫婦間のコミュニケーションの問題ですね。

それでは、直球で宣言できない人、家庭内での会話が少ない人はどうするか。

さりげなく意思表示をする

田舎暮しの関連雑誌をキッチンのカウンターや食卓の上に置いておく。デパートの特産品市に出かける。ベランダ野菜づくりに挑戦する。そして休日には都会を離れ田舎の体験イベントなどに出かける。など話題の切っ掛けを散りばめた後、満を待して思いきって「実はだな・・・」と話しを切り出します。
ストレートに自分自身の決断を伝えることよりもむしろ、田舎暮らしの楽しさを少しずつ共有しあう期間を持った方がスムーズにいきます。

それでも、奥さんが関心を持たなかったらどうするか。

第三者の助っ人に頼み込む

会社の同僚や学生時代からの友人・知人のなかに、きっとアウトドア派の人がいるはずです。彼らの体験談を語ってもらうのも説得力があります。それから農家民泊。グリーンツーリズムなど体験観光の滞在手段として定着しつつありますね。囲炉裏を囲み酒を飲み交わして、田舎暮しのありのままを教えてもらう。
素晴らしさだけじゃなく苦労話も含めてですが、奥さんが「へぇ~、それからどうしたの?」と会話に加わってきたら脈がありますね。
ご主人の一方的な説得より、体験者のライブな第三者の情報は、受け取る奥さんにも具体性が出てきます。何度かこんな経験をさせ、ホットなうちに説得を切り出すのがコツ。

まだまだ、首をタテに振らない奥さんをどうするか。

田舎暮しを具体的にイメージさせる

都会に比べ収入の減少など、ある程度の犠牲は我慢しなければなりません。しかし、それに替わる田舎暮しの利点をアピールすることが大切。田舎の自然環境といった器だけではなく、その中でどんな暮らしをしたいのかを提案することが肝心です。
それには、奥さんのための目標も提示する必要があります。家族が一緒にいる時間の増加、子供が走り回る自然環境、家族の健康のための野菜づくり、染色や陶芸といった田舎ならではの趣味づくり・・・自分だけではなく、家族全員の快適な田舎暮しを実現することが目標であることに熱弁を振るうこと。

あと、ひと押しの奥さんをどうするか。

既成事実をつくってしまう

あまりおすすめではありませんが、最終手段として決意表明する手段もあります。例えば、自治体のUターン転職希望者のデータベースに登録してしまう。地方の新規就農体験プログラムに参加してしまう。農家購入のための手付金を払ってしまう。こうした、本人の断固とした田舎暮しへの情熱を表明した場合、その熱情にほだされて「いつも、自分勝手なんだから・・・」と、案外すんなりとOKがでるケースもありますね。しかしこの方法、最悪には家族決裂の場合もあります。揺るぎない決意と、圧倒的な家族の信頼を得ている人のみ有効です。

しびれを切らして「男の決断が分からないのかぁ!」と感情に流されてはいけません。説得する前に動くな。田舎での家族は運命共同体、反対意見にも耳を傾けて解決策を見つける。これが、田舎暮し決断の大原則です。

さて、女房には解ってもらった。今度は子供や親たちをどうするか・・・
次回は「田舎暮らし・その決断3/家族(子供たち)を説得」です。
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